公開から3週間経過。もう観たいと思っていた人は、万障繰り合わせて無理矢理でも観ているだろうし、そもそもこんな場末のアクセス数も無いブログですから、もう感想を書いても良いよね。
*ネタバレしま~す
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は公開初日の初回に観に行きました。やはりSNSなどで思わぬネタバレを食らわないため(行動に矛盾)に、ネット断ちを余儀なくされる(大袈裟)のが窮屈だったので、初日朝7時に観てしまおうと。
言っても私、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開直前に金曜ロードショーで放映した『序』と『破』を観てハマった、いわゆる正真正銘のにわかです。
先ずエヴァの何が自分に刺さったかというと、襲来する使徒や封印されているリリスのユニークな造形です。自分の知る敵モンスターとは趣きがまるで違い、あたかもアート作品のような姿に目を奪われました。そして決定打が『破』のラストシーンです。胸が熱くなりました。
急速にエヴァに熱を上げたオッサンは、TSUTAYAで借りて観た旧劇場版の映像美とラストに衝撃を受け、貞本氏によるコミックの大団円にホッとしたりもした。そして本家アニメだけは抜けたまま、様々なエヴァ、様々な考察を詰め込んで臨んだ『Q』。こ、これがエヴァなんだな。
『Q』のポカ~ンから8年、いやTVアニメからリアルタイムで観てきた人は実に25年もの間、モヤモヤとした気持ちのままだったに違いない。そしておそらく完結作となる『シンエヴァ』の公開。期待と不安。でも観ないという選択肢だけは無い。
丁寧に丁寧にひとつひとつ放り投げたモノを拾い上げ、あるべきところに戻しつつ「もうこれで終わるね、みんな心の準備はとっくに出来ていたでしょう?ちゃんと終わるからね」と語りかけてくるようでした。
しっかり終われたと思います。少なくとも庵野エヴァはこれにて終劇で文句なし。モヤモヤが晴れ、呪縛から解き放たれた人の方が多いはずです。
やはり何といってもシンジくんですよ。めんどくさくてイライラする人もいると思う。でも私は「そうだよな、そうだよな、嫌だよね、そりゃ嫌だよ。ん?そうそう!あの時たしかに言ったよ、ミサトさんは『行きなさい!』って。聞いてたからおじさんも」といつだってシンジくんの味方です。シンジくんと自分の息子を重ねて、いや思春期だった頃の自分を重ねているのかもな。
そんなシンジくんが立派になりました。あんなに手のかかった息子が大人になって立派になって、もう甘えてくれないかと思うと寂しくなって、目から涙がこぼれました。
息子も4月から大学生。もう子ども扱いしない。シンジくんみたいに立派になってほしい。でも息子の彼女は自分から好きになった女性であって欲しい。向こうからグイグイ来る甘やかしてくれる胸の大きい良い女は...わ、悪くないけどな。
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