バードウォッチングはお金のかからない趣味です。
バードウォッチングを始めた頃、安いけど見えの良い双眼鏡を覗いて野鳥を探すだけで楽しかった。でもそのうち、その日に出会った野鳥を記録したいと思って、双眼鏡にスマホをくっつけて無理矢理撮影してみたりした。
何の不満も無く楽しんでいた。
何度目かのバードウォッチング、自宅の高倍率ズームのコンデジが埃をかぶっていることを思い出しフィールドに持ち出した。三脚にバズーカレンズを据えた人たちの横でコンデジでカワセミを撮っても恥ずかしいとは全く思わなかった。
それで満足していた。
バードウォッチングにいよいよ本格的にハマり出し、同好の士が集うSNSにその日出会った野鳥の記録をシェアし始めた。自分のフィールドノートが記録として残せる上に、コンデジ画像の許容限界を超えてトリミングした記録写真に「いいね」を付けてもらって俄然モチベーションも上がった。でもいいねをつけてくださった方々の写真を見ると...美しい。
自分の写真をちょっと不満に思う様になった。
望遠にメリットのあるマイクロフォーサーズのカメラをせっかく持っているんだからと、中古の安い望遠ズームレンズを購入した。
かつて写真にハマっていた時に求めたけれど、もう何年も防湿ケースに収まりっぱなしだったカメラの再利用。およそ望遠レンズを装着するようなボディではないし、野鳥撮影をこなせるような性能では無いけれど、小さいEVFが付いているので何とかなった。
コンデジとは比べ物にならないくらいしっかりと野鳥が記録できるようになった。限界を超えるトリミングは相変わらずでも、画質の破綻が目立たなくなった。鳥系SNSや再稼働させたブログに載せる分には十分。
でも人間には欲というものが。
防湿ケースで大事に死蔵していたフルサイズミラーレス、ツァイス、フォクトレンダー、パナ35-100mmF2.8、オリ9-18㎜などを下取り交換に出して、中古だけどフラッグシップのマイクロフォーサーズのボディとより長い望遠ズームを入手した。かつて大切にしていたモノは失ったけれど、少しの出費で野鳥撮影に向いた機材が手に入った。
今はこれでいい。いや今はこれがいい。
今までの機材よりもかなり肥大化してしまったけれど、装着しているのが35mm判換算200-800mmレンズであることを考えれば驚異的ににコンパクトで軽い。ボディはマイクロフォーサーズとは思えないサイズだが、K10DやK-7を使っていた頃を懐かしく思い出した。
大きくて見やすいファインダーとAFエリアをダイレクトに動かせるジョイスティック。この2つだけでも撮影環境の快適度は格段に上がるはず。
軍幹部の液晶表示なんて懐かしいなぁ。シャッターボタン後部に並んだ「WB」「ISO」「露出補正」をダイレクトに呼び出すボタンも便利そうだ。ドライブモードの切り替えは撮影モードダイヤルと同軸下側で直接選択出来て便利そうだけど、連写は多分しない。RAWでも撮らない。個人差あると思いますが、優柔不断なてんびん座なので、最初から無ければ迷わないし弄らない。綺麗に撮りたいけれど、あくまでも記録写真。撮った後の作業よりフィールドノートやブログにまとめる作業の方が自分には大切に思うから。一枚入魂。
そうそう。G9はキットレンズセットで求めました。本当はG9ボディと100-400mmを新品購入しようと思っていたんですが、写真部に入部した次女にはズームレンズが必要だろうと思い、評判の高い12-60mm付きの中古に変更しました。
パナライカの12-60mmF2.8-4.0は、十分に明るいですし、テレ端120mmとカバー領域が広い。何といっても最短撮影距離がワイド端テレ端とも短いので、マクロレンズ的な使い方が出来るのが出色。以前重宝に使っていたSIGMA17-70mmを彷彿とさせます。あれは便利だった。
GM5に12-60mm。非常にストレス無く街角スナップが出来そう。でも本格志向の次女はデカいG9を使いたがるだろうなぁ。絞りだ何だとダイレクトに変更できるG9の方が写真部向きって気もする。まぁ好きな方を使えばいいし、何ならGM5にG14mmパンケーキという組み合わせでキャンディッドフォトを...まぁ任せましょう。
早く新しい機材を探鳥フィールドに持って行きたい。
さてと...妻に機材が入れ替わったこと、何て説明しよう
0 件のコメント:
コメントを投稿