霧雨の休日。三浦半島南端の江奈湾にある干潟を訪れてみました。もちろん春の渡りのシギチが観察できないかなと淡い期待を持ちつつ。
まぁ野鳥が見られなくても、神奈川県に残る貴重な干潟が見られて、お昼に地魚の定食でも食べられれば十分に満足出来るってことで。
訪れたタイミングはばっちりで大潮の干潮時間。見事な干潟が広がっておりました。バス停近くのちょっとしたスペースにクルマを少し置かせてもらって、探鳥というより探検を開始。
降雨により上流の畑の表土を浸食した泥が溜まった泥質干潟なので、三番瀬のそれよりもねっとりと軟らかく足を取られます。ズブズブと足が沈んでしまう可能性もあるので注意しながら歩を進めていきます。後背地にはヨシが群生していました。ウグイスが盛んに鳴いていました。
キアシシギ
キアシシギ
波打ち際に2羽のキアシシギがくちばしを地面に差し込んではエサを探しておりました。足を取られながら近付きますが、防水性能など無い貧乏撮影機材がずぶ濡れになるわ、澪筋付近では足の沈み具合がダナーフィールドの限界を超えそうになり、遠目から短時間の観察と撮影だけで切り上げました。無理は禁物。
アオサギ
ふと岩場に目をやるとひっそりとアオサギが佇んでいました。
チュウシャクシギ
カメラ壊れる~!ブーツの上から浸水する~!と慌てながらバス停方面に戻ろうとすると、葦原の前にチュウシャクシギ1羽とキアシシギ1羽が採餌中でした。水滴だらけの双眼鏡で位置を確認して、非防水撮影機材に鞭打って撮影。そしてトリミングの限界を超えてシェア。
ウグイス
ずぶ濡れになりつつも葦原の方も少し観察しますと、風雨にも負けずウグイスが高らかにさえずっておりました。いつもの探鳥地ではなかなかその愛らしい姿を見せてくれませんが、ラッキーでした。
江奈湾干潟での探鳥と探検は早々に切り上げ、畑や三浦海岸沿いなどを走らせて城ヶ島公園へ。城ヶ島大橋を渡って右側の道に入り、城ヶ島公園第1駐車場へ。料金450円/日ですが、城ヶ島内の複数の駐車場(タイムズ除いて、確か5か所)に停め放題となります。
よく整備されて歩きやすい城ヶ島公園を一周してから、城ヶ島のダイナミックな景観が楽しめるというウミウ展望台へ。
赤羽根海岸東側の崖の様子。城ヶ島が誇る剥き出しの荒々しい風景。天気の良い冬の日なんて最高に素晴らしい景観でしょうね。
そしてあの崖は、展望台の名前にもなるほどウミウたちの生息場として有名だそうで、冬には数千羽も飛来するとのこと。見事でしょうね。そしてヒメウやクロサギも観察できるようです。また冬にも来なくちゃ。
カワウかウミウ 解像度不足
ウミウ
この日は展望台眼下の岩場にウミウが1羽、遠くの岩場にきっと多分ウミウ(カワウかも)を3羽観察。
双眼鏡も撮影機材も着ている服もびっちょびちょ。おまけに気温が低い所に強い海風で煽られて、気力体力の限界。というか腹減った。
クルマで再び江奈湾に踵を返し、関さばと並び称される松輪サバが水揚げされる松輪漁港へ。釣り船と釣り人たちで賑わう港にある『地魚料理 松輪』でお昼をいただきま~す!来る前から決めてました!
しおかぜ焼き魚定食。焼き魚はタチウオ、お造りはメバチ・キンメ・メダイに加えてサービスのアジのなめろう。三浦キャベツの味噌和えにひじきにアオサ汁などなどどれを食べてもやたらめったら美味しかったですが、中でもタチウオの塩焼きがふっくらとした完璧な焼き具合、まぁとにかく白飯無限に食べられるやつ。
妻は焼き魚を外した刺身三種盛り合わせ定食に150円を足して地魚のあら汁。あら汁は魚の旨みが溶け出した脂たっぷり、最高。
そしてアジフライ大。成人男性の手の平より大きく、厚みもすごい。定食だけで満腹になってしまったので、お土産に。子供達3人が舌鼓を打っておりました。このお店はパーフェクトですわ。松輪サバの時期に絶対再訪しなければ。
ウミネコ
シギにも会えたし絶景も見たし、何より美味いものを腹いっぱい食べられたし、今回の三浦半島南端の小旅行は天候にも負けず大満足大会であった。
帰る道中で野菜直売所という看板に誘われるままに訪れた『加藤農園』さんで三浦のキャベツと葉付きのニンジンを仕入れました。ポトフ作ったら絶対美味しいな。満足満足。
~ 観察記録 ~
【江奈湾】ハクセキレイ、ハシボソカラス、ウグイス、チュウシャクシギ、キアシシギ、アオサギ、ウミネコ、ウミウ
【城ヶ島】トビ、スズメ、ウグイス、カワラヒワ、ハシボソカラス、コゲラ、ツバメ、ムクドリ、ウミウ
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