1週間ほど前に映画『ゴジラ-1.0』を鑑賞しました。ゴジラ作品を映画館で鑑賞するのは自分史上初めて。
2016年に公開され空前の大ヒットを記録した映画『シン・ゴジラ』はさすがに映画館で観たべと思っていましたが、自分のブログで確認したところ円盤化・レンタル開始された2017年3月に自宅で鑑賞しておりました。
シン・ゴジラ上映からもう7年も経ったことに驚きですが、アマプラで気軽に視聴できる作品なので何度も繰り返し見ています。あの畳みかけるようなテンポが癖になるんですよ。
私は国内でのゴジラ人気がピークを迎えたのち下降線を描く頃に生まれました。物心ついたころに上映されていたゴジラ映画はメカゴジラだった記憶があります。初期ゴジラシリーズ終焉の時代ですよね。もはや1954年のゴジラの衝撃は薄れ、出涸らしのような状況だったのではないかと。
子供のころTVで時折放映される着ぐるみのゴジラはユーモラスな動きをしたり、ミニラが出てきたりして「怖い」とか「強い」とか「カッコいい」という印象を持てませんでした。ウルトラマン世代でしたので、子供心にゴジラはオワコンと感じていたかもしれません。
幼少の頃に刷り込んでしまったゴジラのイメージはその後も薄れることなく、自分の人生と交わる機会はありませんでした。
ゴジラが日本初上陸してから60年余りの長い時を経て、私の親世代が初めて見るゴジラに感じたであろう「怖っ!」という正しい感覚をシン・ゴジラでようやく私も得ることが出来ました。
数多あるゴジラ作品でも異色と言われるシン・ゴジラですが、私に刷り込まれたコミカルで軽薄なゴジラのイメージを払拭するだけの「怖く」て「理不尽」なゴジラをきっちり見せてくれました。
そして今回の『ゴジラ-1.0』。
戦後、日本。
無から負へ。
ゴジラが襲ってくるには最悪なタイミングという設定。怖いもの見たさというか、被虐性向をくすぐられるというか、まんまと映画館に足を運んでしまいました。
もちろんシン・ゴジラがあったからこそですし、朝ドラ「らんまん」で夫婦役を演じた神木隆之介と浜辺美波の達者さに信頼感もあったからです。
シン・ゴジラとは打って変わって、初代ゴジラを踏襲しつつ正攻法で「怖く」て「理不尽」なゴジラを描いていました。ご都合主義や強引な部分があったのも否めませんが、感情を揺さぶる場面も多くあり、個人的にはすっかり入り込んで泣きはらしていました。前後左右に人が居なくて良かった。
ゴジラが放つ放射熱線。物語的に食らうのはまずいけれど、その圧倒的で絶望的な破壊の光景も見たいという気持ちになります。あれはカッコいい。
そうそう自分に当時の戦艦やゼロ戦などの知識があれば、この作品を何倍も楽しめただろうなと悔しくも思っています。戦艦の砲撃もカッコよかった。
T・ジョイ横浜で鑑賞しましたが、IMAXではない普通の劇場でも音響の素晴らしさが半端なく。ゴジラの咆哮で劇場が震え、否応なしに恐怖感を煽ってくれました。これは映画館だからこそのご褒美ですね。
シン・ゴジラで一新された私のゴジラのイメージ。今回のゴジラ-1.0を鑑賞してさらにゴジラは「気になるコンテンツ」となりました。興行収入もそこそこ行くのではないかと思われますし、数年後に次回作も期待できそうですね。絶対、映画館で観ることでしょう。
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