休日。ちょっと馬喰町で仕入れ。この問屋街、コロナ禍で一気に問屋街の風情が失われていってますね。あるべき所にあった店が無くなり、仕入れに訪れるバイヤーの数も激減。世の趨勢には抗えませんね。
仕入れを終えたら東京駅へ。ここのところ一気に涼しくなったと思っていたらまた夏に逆戻り、東京駅周辺なら屋内で買い物や食事などを十分に楽しめるということで白羽の矢を立てました。帰りに美味しい駅弁も買いたかったし。
しかしまぁ東京駅はすごい人。仕事に旅行に日本人に外国人に大人に子供...色々な目的の人々が交錯し、迷宮のような東京駅周辺の構造も相まって私としてはまさにカオスな場所に映りました。ま、自分自身もそのカオスを形作る一要因ではありますが。
人いきれする東京駅に身体を慣らすため先ずは大丸を訪れ、何はさておき「ずんだシェイク」で人心地。ほんのり甘くて冷たくて美味しいよなぁ。
ずんだ茶寮の隣りに出ていた浅草満願堂の芋のきんつば「芋きん」が非常にキャッチ―で、思わず購入。
自宅に戻ってワクワクしながら食べてみますと、こりゃまた絶品！
小麦の薄皮に包まれさつまいもは上品な甘さ、もっちりとした食感も素晴らしい。芋好きとしては濃い緑茶さえあれば、一人で6個入りをぺろりと平らげられるな、うん。
妻が京都と横浜を往復する時などに愛用しているボストンバッグ、そろそろ引退させたい見てくれになってきたので館内を歩き回って新しい相棒を探しました。が、労多くして何とやらで、なかなか気に入った一品に巡り合えず。
歩き回ってちょっと草臥れたので「イノダコーヒ」で休憩。
イノダコーヒは京都の名店ですが、私は初めて訪れました。コーヒー一杯が790円とはおったまげました。
美味しいコーヒーとプリンをいただきながら、父に連れられてよくイノダさんに来たとか、父はここのプリンが大好きだったとか、イノダコーヒのかつての社長さんは短大の美術の先生だったとか、そんな妻の話を聞くことが出来ました。
プリンとコーヒーを補給したのでまだそんなに空腹ではありませんでしたが、そろそろ昼時ってことで「ヤエチカ」で食事処の偵察へ。
ヤエチカの飲食店はどこも行列が始まっていました。こちらは切羽詰まっていないので、そんな様子を見ながらどこが人気なのかと動向を眺めたりして楽しんでおりました。
30分ほど面白がって行ったり来たり色々見て回っていたらさすがにお腹が減ってきて、香りに引き寄せられて鰻屋へ。
名古屋で完全に味を占めた「ひつまぶし」を注文。こんがりと焼かれた鰻、美味しいなぁ。名古屋の稲生さんで食べたひつまぶしの方が鰻の量が多かったから、少し残念な気持ちにもなりましたが、それでも....
中ジョッキの後におかん瓶に入った成田のお酒を頂戴できるくらいには楽しませてもらいました。長命泉、スッキリとした味わいで濃い味の鰻にはよく合いますね。
ほろ酔いで東京キャラクターストリートなどを冷やかしてから改札をくぐり、満を持して個人的に今日のメインである「駅弁屋 祭」へ。
14時ごろに訪れましたが、（駅弁に逆風が吹くニュースもなんのその）お客さんでいっぱい。ただ実は朝に下見した時は、さらにこの2倍くらい人が集っていました。品揃えが半端ないですから、美味しい駅弁を求めて人は寄りますよね。
かきめし、あった～！
食べたくて食べたくて恋焦がれていた厚岸「氏家のかきめし」が売り切れずに残っていてくれました。うれしい！
6月に仙台駅で買った糸を引くと温まるタイプの「伊達のかきめし」もありました。これの美味しさは分かっているので、今回は仙台じゃなくて厚岸だな。
天むすもあった！
名古屋のキオスクで買った「千寿の天むす」が美味しすぎたので、天むすもあるといいなと思っていたら千寿ではないですけど美味しそうなパッケージのモノがありました。買うに決まってます。
「駅弁屋 祭」の戦利品。かきめしと天むすが買えましたので個人的には完全勝利。子供達には「肉」の弁当を買っておけば喜ばれるのでちょろいもんです。
さて厚岸「氏家かきめし」を食べていきますよ！
うひょ～圧倒的な旨味凝縮感！
『牡蠣の煮汁とひじきでご飯を炊き上げ、カキ・ツブ・アサリの海の幸と、フキ・シイタケ等の山の幸を盛り付けた昔ながらのこだわり弁当』（HPより転記）
牡蠣だけじゃなくてツブ貝やアサリの旨味もしっかり浸み込んだ濃厚なご飯の美味いことと言ったら。またビールぐびぐび飲んじゃいましたよ。フキやシイタケ、福神漬けに沢庵も味を単調にさせない良い仕事してます。はぁ一生訪れる機会が無さそうな厚岸を心から満喫した。
一夜明けて...朝っぱらからご馳走が待っているとは、なんと贅沢な朝なんだろうか。朝食に山梨県小淵沢「そば屋の天むす」をいただきます。
素晴らしい！見た目100点満点のお弁当です。ほんのりと紫蘇の香り漂う塩味の効いた天むす、味も100点満点でした。妻と分け合いましたが最後の1個はジャンケン負けました。無念です。その代わり3つ入っていた美味しい沢庵を2つもらいました。繊細で女性的な三重の天むす、豪快で男性的な山梨の天むす、甲乙つけがたし。（今の時代こういう表現は良くないのか？）
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仙台に始まり、浅草・京都・成田・厚岸・小淵沢と東京駅で日本各地の美味いもんを堪能させてもらいました。
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