前編からの続き
小倉トーストを消化するまでとAPAの部屋でまったりしているうちに20時を過ぎてしまった。そろそろ夕飯食べに行かないとってことで、重たい腹を擦りながら名古屋駅へ。栄まで繰り出すガッツはありませんでした。
名古屋めし その3 「味仙」
宿の周辺や駅周辺の居酒屋も覗いてみましたが、やはり初志貫徹。妻はかなり不安げな表情でしたが「味仙」に少し並んで入店。
注文するや否や、あらかじめ作ってたの?ってくらいのスピードで料理が運ばれてきます。お客さんの回転の早さの要因はこれか。
しかしまぁ我ながら腹が全く減ってないのに、たくさん注文してしまいました。でもね、運ばれてきた料理を生ビールと一緒にいただき始めると、エンジンがかかり始めました。不思議なもんですね。食える、食えるぞ!
「手羽先」
これは辛い。辛いけど美味い。ビール泥棒。
「あさり炒め」
これは珠玉、殻から身をちまちま食べるのも楽しい作業。あさりの旨味たっぷりの汁でどんぶり飯が食えそう。
「青菜炒め」
これまた絶品!しゃきしゃき感をほど良く残した青菜に、にんにくたっぷり塩味強めのスープが絡んで、あっという間に生ビールが無くなっていく。
「台湾ラーメン」
そして絶対に食べたいと思っていた一品。頼んだ時は「食べきれなくてもいい、せめてひと口だけでも食べたいんだ」って心境だったんですが、最終的には「もう一杯食べられます」に。
辛いけど辛いだけじゃないスープの美味さ、そして麺が、麺が最高に美味かった。もちっとしてて美味しい麺だなぁ。美味い麺に美味いスープ。はい最高。
同じ味仙でも店舗によって台湾ラーメンの味は異なるそうです。もしも次回があるのなら、やはり本店で食べてみたいものです。コブクロや蟹の唐揚げも食べてみたい。
不安な気持ちで入店したけれど、大満足のにっこにこでホテルに戻ることが出来ました。味仙最高。
名古屋めし その4 「APAの朝食」
翌朝。どう調整してもエアコンの風が直接ベッドにふりそそぎ、布団を掛ければ暑くて寝られず、布団を剥がせば冷風が吹き付ける、エアコンを止めれば暑くて寝られず...まぁ地獄の一夜でした。完全寝不足。
それはともかく。名古屋めしをふんだんに用いた「APAホテル名古屋駅前」自慢の朝食バイキングをいただきました。
「味噌串カツ」「あんかけスパ」「どて煮」「ひつまぶし」「きしめん」「エビフライ」といったところをいただきました。もしかしたら小倉トーストも用意があったかもしれません。結論、くっきり濃厚なのが名古屋の味付けという印象ですが、APAによる名古屋めしはちょっとぼや~っとした感じでした。名古屋の喫茶店モーニングを諦めてまで、食べなくても良かったかもしれません。まぁ手軽に色々な名古屋めしを食べられるのは有難いですけども。
朝食をいただいたら身支度を整えて9時にチェックアウトし、桜通線を一駅乗って「四間道」へ。
江戸の風情が残る町家。お洒落なお店も散在していて、暑くなければじっくり見て回りたいところです。
堀川を渡す五条橋の近くには美濃路の石碑(道標)が建っていました。東海道と中山道を繋ぐ街道だったんですね。
美濃路の道標のすぐ近くに「円頓寺商店街」の入口がありました。仙台や宇都宮でも感じましたが、ご当地グルメをいただきながらその土地の有名商店街を巡るっていうの楽しいんですよね~。円頓寺商店街も楽しみにしてました。自分とこの商店街の在り方を考えるヒントにもなりますしね。
トタンの天蓋がとても良い味を出しています。
ただちょっと閑散としているというか、昼型の商店が少ない印象です。
それはともかく。商店街には何やら工作物が吊るされていました。
製作途中のモノが多いですが、結構大掛かりで手間が掛かりそうな作品ばかり。
商店街の中に金刀比羅社がありました。「名古屋弁おみくじ」という貼り紙を見つけてしまったので
お参りして引かせていただきました。
ピンぼけ失礼。名古屋市長をイメージして、ひとつひとつ声に出して読み上げてみました。京都出身の妻から逐一訂正が入りますが、きっと妻もイントネーションとか間違ってる。楽しめますので、円頓寺商店街に来たらマストではないかと。しかし名古屋弁も独特で良いもんですね。
門前町として栄えるきっかけとなった円頓寺にもお参りしました。
円頓寺の本堂から商店街を望むと、トタンの天蓋の上にソーラーパネルが設置されていました。これは賢いなぁ。
道路を挟んだ西側にも商店街が続いていました。この交差点には
信長さんやら
家康さんがおられました。取り忘れたけど秀吉さんや光圀さんもおられました。
こちらの商店街にも作品が数多く吊るされていました。
据え置き式のしゃちほこ。これはなかなか愛らしい。
掲示されていたポスターを見て、この作品群の意味がようやく分かりました。ハリボテ(飾り物)のコンテストがあるんですね。ハリボテは一般参加も可能なようですが、多くは商店主の手作りですか!素晴らしいなぁ。骨組みからきっちり作ってるから大変でしょうけど、苦労した分だけ作品はやはり見事に仕上がるんだと思います。商店街運営の苦労を知るだけに、応援したい気持ちになります。
あ、それはそうと名古屋界隈では旧暦で七夕まつりを行うんですね。そういうのもその土地の特色があって良いですね。
円頓寺商店街を見学して、10分ほど歩いて名古屋駅に戻ってきました。そろそろ日差しが強烈になってきました。
「KITTE名古屋」にあるあんかけスパゲティの元祖「ヨコイ」を冷やかしてきました。開店前でぴっちりシャッターが閉まってましたので、メニューはおろか雰囲気もよく分かりませんでしたが。
酷暑の名古屋、若くない夫婦。11時前にしてもう名古屋の旅を締めくくりたくなっておりました。熱田神宮をお参りして、蓬莱のひつまぶしを食べるなんてのも余裕をもって楽しめる時間帯ですが、「ぴよりんSTATION」の前で完全に足が止まりました。
鈴なりのぴよりんが可愛かったのもありますが、気力が枯渇したと。情けない。
前日の夕方にはすっかり売り切れていたぴよりん、この時間帯ならまだ買えます。ただぴよりんを崩さずに持って帰る通称「ぴよりんチャレンジ」は、ほぼ100%失敗するとの呼び声高いのでイートインで食べることにしました。待機の先客8組ほど。
20分ほど待って入店。目の前でショーケースのぴよりんが次々と貰われていき、数えるほどになってましたので並んでも食べられないんじゃないかと心配しましたが、イートイン用の在庫は外売りとは別に用意されていました。
妻はノーマルのぴよりんを、私はトアルコトラジャぴよりんを注文。黒ぴよりん、ほろ苦くて濃厚で美味しいわ。素のぴよりんより好きだ。
ぴよりんを堪能した後は、怒涛のお土産購入タイム。お土産選びもまた旅の愉しみですからね。そらもう未だかつてないくらいに買い込みました。
名古屋めし その6 「天むす」「みせんべい」
12時36分、のぞみに乗車。帰りの新幹線ではビールとハイボールと共に、最後の名古屋めしをいただきます。
天むすというものを食べたことなくて、自分なりに勝手な味のイメージをしておりましたが、良い意味で大きく裏切られることになりました。
美味い!天むす、美味っ!
おにぎりに天婦羅を入れてるのは間違いないんですが、絶妙な塩加減・油加減と計算されつくした具の量。ひとつひとつが少し小さめなのもまたちょうどいい。手作り感満載なのもキュンとしました。ギフトキヨスクで買った時に少し温かかったのも評価高い。これはアルコールに合いますね~。
天むすは名古屋土産で有名ですけど、三重県津市が発祥なんですね。一つ賢くなりました。
味仙のせんべい。完璧な酒のつまみだ。しっかり味が濃くてしっかり辛い。
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今回の名古屋の旅、旅慣れた方・体力のある方・胃腸の強い方には物足りない内容だったかと思いますが、私たち夫婦としてはそれなりに健闘したと満足しています。
みそかつ、味噌おでん、味噌煮込みうどん、あんかけスパなど食べ逃したもの、名古屋城に熱田神宮など見逃した場所もありますが、横浜にいたら味わえない見られない体験できないこともたくさん楽しめましたので後悔はありません。
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