
いつでもそこにあって、いつでも食べられるんだけど、いい香りだなぁとは思いつつも何十年と食べていなかったお店。でも今日はなんだか無性に食べたくなって一目散に向かってました。
食べたくなったのは東神奈川駅のホームにある立ち食いそば店の『日栄軒』です。創業はなんと大正7年だそうな。
若い時、いや蒲田の進学塾に通っていた小学生の頃かな?昔々に何度か食べたような気がするけど記憶が定かではない。ま、そのくらいご無沙汰なわけです。そういやしばらく休業していたような気もするけど、それもうろ覚えの霞がかった昔の光景だ。
昔の話ついでですが中学生の頃、学校の帰りに乗換駅の長津田にある立ち食いそばをよく食べて帰りました。一緒に帰る友人と毎日のようにコロッケそばとかカレーライスとか食べてから横浜線に乗って帰ったもんです。育ち盛りの頃ってやたらとお腹が減りますよね。蕎麦やカレーライスを間食したくらいで夕食に支障をきたすなんてことも全く無いくらい。
てなわけで数十年ぶりに食べる立ち食いそばは大好物だった「コロッケそば」ではなく「いか天そば」にしました。何となくコロッケに罪悪感を感じた結果ですが、天ぷらなら一緒じゃねぇか油っぽいよ。
先ずは蕎麦をそして出汁つゆを。うん、自分の中での思い出補正が効き過ぎてたことを実感しました。中学生の頃の様な腹ペコ少年ではないのです。いまや立派なじじいですから。
でもね、満足しました。
「立ち食いそばって美味しかったよなぁ」という記憶を胸に、この一杯のために汗だくになってひと駅歩いて、券売機の前で「コロッケにしちゃおうか」とか逡巡したり。その一連の経緯が楽しいひと時でありました。
桜木町駅にある老舗の立ち食いそばが美味しいらしい。とり肉そばが名物なのか、よし!また行って食べてみるか。
*** 追記 ***

後日、また日栄軒を再訪してかけそばをいただいてきました。
トッピングはネギだけのシンプルなメニューにしたおかげで出汁つゆの味や香りを十分に味わうことが出来ました。出汁の旨味たっぷりだけど甘味は無く醤油の切れ味が際立っていました。出汁つゆ完飲、美味しかった。
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