2021-09-10

【かながわ酒蔵探訪】泉橋酒造 ~ 栽培醸造蔵

神奈川酒蔵スタンプラリー

湯河原の温泉宿でいただいた『雪の茅舎 大吟醸』に端を発した、日本酒への急速な傾倒。我ながらびっくり。

日本酒は酒米の種類や酒蔵の意向や技法もさることながら、その土地の水や土や人、歴史や風土で味わいが作られていくものなのでしょう。そしてそうした地に根ざした日本酒が日本全国いたるとこで、脈々と作り続けられているっていう素晴らしさと興味深さに今更ながら気付いたってことです。

いままで日本の様々な土地を訪れましたが、その度にその土地で作ったお酒を1本買って帰るっていう愉しみを何故してこなかったんだろう。ああ勿体ない。まぁ気付いた時から始めれば良いのだ。コロナ禍で行動抑圧されている今日この頃、先ずは地元神奈川県の酒蔵を訪ねてみようと思い立ちました。


泉橋酒造

というわけで自宅からもっともアクセスしやすい海老名の『泉橋酒造』さんを最初の訪問先にしてみました。

泉橋酒造の田んぼ

泉橋酒造の田んぼ

自宅から1時間弱で泉橋酒造さんに到着。酒蔵周辺には広い田んぼが広がっておりました。泉橋酒造さんは、酒米の栽培から日本酒づくりをする全国でも珍しい栽培醸造蔵なんですね。近隣地区で『山田錦』『楽風舞』『神力』を栽培しているとのことでした。ちなみにヤゴやとんぼが商品名やラベルに用いられる理由は、農薬を控えて農耕地の動植物にも配慮したお米づくりをしている矜持の表れとのことです。

泉橋酒造

泉橋酒造

泉橋酒造

泉橋酒造

泉橋酒造

酒蔵内の直営ショップ『酒友館』へ。ショップにいらした従業員さんに、泉橋酒造のお米づくりやお酒づくりのこだわり、作られた商品の特徴など丁寧に説明していただきました。どれもこれも飲んでみたくなりましたが...

泉橋酒造で買ったものと貰ったもの

蔵の顔であろう『恵 青ラベル 吟醸純米』と秋限定の『秋とんぼ 楽風舞』を購入。3千円以上購入ということで、楽風舞をいただきました。パエリアなどに使うと美味しいそうです。ありがとうございます。

恵 青ラベル 純米吟醸@泉橋酒造

その日の晩、冷蔵庫で冷やしておいた『恵 青レベル 純米吟醸』をグビリ。馬鹿舌ですが、一応レビュー。

フルーティーな香りはありませんが、これぞ日本酒という旨味がドンと来て、スッとキレる後味。高い日本酒度が伊達ではない辛口のお酒という印象。料理に旨味をブーストしながら楽しむお酒なのでしょうね。楽風舞を原料にした『赤とんぼ』も楽しみだ。

--- 追記 ---

開栓して2日目。グビリと飲むと開栓したての辛いお酒という印象から一変し、ほのかな香りがして味も丸くなり、うっすらと酸味や甘みも感じられ、スッとキレずに少し口に旨味が残る感じに。体調や温度にも因るのでしょうけれど、空気に触れるだけでこうも日本酒は変わるんですね。それも見越して酒造りをしているのか、それとも開栓したての味が杜氏の目指すところなのか...面白いなぁ。


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