休日。快晴。お出かけに良い季節となりました。紅葉にはまだ早いとは知りつつも非日常の旅情を楽しむべく、少し足を伸ばして奥湯河原のもみじの郷を歩くことにしました。
湯河原駅着。駅前の佇まいが一新されました。ただ残念ながらバスロータリー脇にあった和菓子屋さんが好きだったんですけど、干物屋さんに変わっていました。
バスにてハイキングコースのスタート地点「奥湯河原入口」へ。15分に1本ほどと頻繁にバスが出ているのは安心です。
五所神社にニューウェルシティにボーリング場、町営美術館に不動滝など馴染み深い景色を車窓から眺めていると目的の「奥湯河原入口」に到着。所要時間15分。(東海道線で出掛けよう!『ニューウェルシティ湯河原』)
バス停から少し坂を下ると野天風呂が素晴らしい「青巒荘」。10年前はまだ元気だった両親と昨夏は家族で訪れた思い出深い温泉旅館。(しっとりと奥湯河原 青巒荘へ)
青巒荘を過ぎると藤木川を渡す小さな橋が見えてきます。
橋を渡ると「もみじの郷」ハイキングの始まりです。
急では無いけれど、いつ終わるとも知れない上り坂をひたすら登って行きます。時折、美しい山々の大風景が見えます。
もみじ山の休憩場所に着く頃には汗だく。羽織っていた薄手の綿パーカーはここで脱ぎました。天気予報によると気温15℃だったので、ダウンベストもリュックに入れてきましたけど半袖Tシャツ一枚でちょうど良い。
自分は汗っかきなので、登り行程がある場合は季節を問わず上下とも吸湿速乾素材のウェアを着た方が良いと痛感。登坂中はオーバーヒートするし、小休止すれば汗冷えするし。ぼちぼち揃えていこう。
アサギマダラ
アサギマダラ
もみじ山から先は下り。池への道すがらで旅をする蝶「アサギマダラ」と出会いました。いつもはひらひらとあっという間に飛んで行ってしまうのですが、今回出会った個体は近くまで寄っても吸水行動をしていて、じっくりと観察することが出来ました。人懐っこく感じて、とても可愛かったです。
池峯(池)
アカハライモリ
池に到着。水中ではアカハライモリたちが泳いでいました。可愛いなぁ。この地域では個体数が減っているそうですが、見られてよかった。
池から先がまさにもみじの道。あとひと月ほど経った紅葉の頃はさぞや見事なことでしょう。ただ我々が来た奥湯河原入口からも万葉公園からも道中なかなかの上り坂がありますので、ごった返すほどでは無いかもしれません。
この界隈ではソウシチョウの集団と頻繁に出会いました。嘘みたいに可愛い小鳥だ。初めて見ることが出来ました。動きが速くなかなか双眼鏡で捕捉するのも大変。ただこのソウシチョウは特定外来生物なんですよね。
ホトトギス
今は利用されていない源泉施設あたりから道端に小さな流れがあり、ホトトギスを観察することが出来ました。日陰の湿った場所に咲く花、見つけると何だか嬉しくなります。
~ 自然観察記録 ~
ヒヨドリ、サンショウクイ、アサギマダラ、ソウシチョウ、ガビチョウ、ヤマガラ、シジュウカラ、イモリ、イソヒヨドリ
森を抜けるとそこはいきなり住宅地。大邸宅の並ぶ坂からは真鶴の三ツ石が望めました。
さらに下って行くと美しい谷戸の風景が広がります。
標識に従って複雑なルートを辿ると「こごめの湯」に出ました。この頃には汗は引いておりましたが「せっかく湯河原に来たんだから温泉入りたい」となるのが人情。でもこの時の我々は温泉よりもお腹がペコリでして先へ進むことに。
ゴール間際の地点には二・二六事件の史跡がありました。東京から遠く離れた湯河原でもクーデターは起こっていたんですね。
ゴールの『落合橋』到着。『奥湯河原入口』から所要時間2時間20分でした。いやぁ~歩いた歩いたヘトヘトだ。私たち夫婦には丁度良い負荷のハイキングコースでした。これ以上しんどいのは、もう少し身体を鍛え(節制し)ないと危険だ。
うちの子供がまだ小さい頃に訪れた時の落合橋から一変しておりまして、なんだかお洒落な施設が建っていました。
カフェのコーヒーなどをいただきながら、滝や足湯なども楽しめますが、お腹がペコリなので...
さっさとバスに乗って湯河原駅に戻ります。
落合橋のバス停は日差しが強烈だったので、ひとつ先のバス停まで歩いて乗車。「見附町」のバス停看板はなかなかトリッキーな場所に立っていて、思いっきりスルーしてから慌てて戻りました。
14時過ぎに湯河原駅着。行きがけに開店待ちの列が出来ていた「小松庵」さんで遅めのお昼をいただくことに。
「牡蠣天せいろ」と「舞茸天せいろ」を注文。いや~美味しかったです!このお店に入って良かった。
お蕎麦はコシがあって香り高くのど越しも心地よい。そばつゆの味もこれまた絶品。バランスが素晴らし過ぎて薬味不要。天ぷらがこれまた軽く揚がっていて美味しかったなぁ。ちょっと飲み過ぎてしまったのも仕方ない。
ちょっと贅沢して帰りは東海道線のグリーンで。美味しい空気と美味しいご飯、非日常なひと時と程よい疲労感。良い小旅行でありました。
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