前編より続き
湯上り、これからご馳走を迎え入れなければいけないのに、まだお昼に食べたご馳走が消化しきれていない。夕食まで部屋でまったりなどしてはいられない、少しでもお腹を減らすべく夜の温泉街をぶらり。
とっぷりと暮れた温泉街に、ライトで艶めかしく浮かび出される湯畑はとても美しい。
夜の白旗源泉。ライトアップが巧みで、神々しくて美しい。この源泉は源頼朝が発見したという言い伝えがあって、源氏の白旗にちなんで改称したとのこと。
共同浴場「白旗乃湯」。誰でも無料で入れるけれど、なかなか一歩踏み出す勇気が出なかった。次回はもう少しゆったりとした旅程で訪れて、ぜひ共同浴場巡りをしたいものだ。
熱い湯が流れる西の河原公園も怪しくライトアップされ、まさに賽の河原といった光景。
ちなみに19時近くなっても、例の温泉まんじゅうの客引きは行われていた。大変な仕事だなぁと、むしろ感心した。
しっかりとお腹を減らして、お楽しみの夕食。食事会場の個室に通されました。掘り炬燵になっているのも快適だし、壁の絵がこれまた非日常感があって良い。いちいちセンスが良い。
先付と前菜
この金みどりさんは、草津温泉の中でも屈指の料理自慢なお宿なのです。嗚呼、子供優先のバイキングから解放される喜び。
椀物 帆立真丈
お造り
鱒親子焼
蕪蒸し
薄味で上品。されど丹念に引き出された様々な出汁の旨味が素材の味とあいまって、何の不足も無いどころか、はぁ~とため息が零れ出るような美味しさ。
そして器のユニークさも楽しかったなぁ。美味しいお料理とお酒に加えて、器も楽しめるんですから、夫婦の会話も自然と弾みました。ふたりっきりの旅行、会話に困ったらどうしようと不安だったけど、金みどりさんの料理長に助けてもらいました。
栗ご飯
水菓子
料理が美味し過ぎてお酒も進むのですが、日本酒にしとけばよいものをクラフトビールを2本も飲んでしまって、肝心の料理を完食できず....後悔、無念。
評判通りの美味しさでした。ビールをいただいてなくても、お腹いっぱいになるくらいちゃんと量もあります。子供達には向かないだろうけど、大人には最高の夕食でした。
草津の朝は寒い。朝風呂に入って温まってから、朝の散歩。朝7時過ぎの湯畑は人影まばら。
脇を通る登校班の子供達に目を細めつつ、足湯。う~んぬるい。もっと熱々を期待していた。
お寺にお参りしてから宿へ戻ります。
朝ごはんもこれまた美味しかった。ご飯を4杯も食べて、お櫃を空にしてしまった。豚汁が美味すぎた。
長女にリクエストされていた「湯の花」。簡単に買えると思っていたら、年間に4,000個しか採取できない貴重品だそうな。一井の大きな土産物屋で在庫を聞いた時は、あるわけないでしょ的な表情されました。
金みどりさんのスタッフさんに縋ったら「いくつか在庫があるので大丈夫ですよ」と用意してくれました。ありがとうございます。そうそう金みどりさんのスタッフさんは、お若くて親切な方ばかりでとても気持ちよく応対してくださいました。
早めにチェックアウトし、宿至近のちちやでお土産の温泉まんじゅうを購入。栗餡とこし餡の入った白い二色あんまんじゅう美味しかった。茶色は子供達に食べつくされた。
2日目は「諏訪湖の原田泰治美術館に行きたい」という妻のリクエストに応えることに。かなり距離がありますが、まぁ今日中に帰れればいいし。
農産物直売草津ふれあい市
道の駅や直売所などに立ち寄りつつ、美味しそうなお土産をじゃんじゃん買いつつ諏訪湖を目指します。
嬬恋あたりで車を走らせていると道端でリンゴが実を付けている光景に何度か出くわしました。果樹園ではなく、さもない場所の道端で赤い実を鈴なりに付けているリンゴがとても愛らしくけなげに見えました。
スーパーや果物屋に並んだ商品としてのリンゴしか見たことが無かった私には新鮮でした。何だかリンゴがとても食べたくなって、直売所でたくさん買ってしまいました。
諏訪湖
諏訪湖は遠かった。でも原田泰治の描く優しくて可愛い絵は心を癒してくれる効果があって、長距離運転でささくれた気持ちがま~るく癒されていきました。描かれた子供達の可愛いこと。
日本の原風景を抒情的に表現する作品群ですが、明るく力強いこっくりとした色使いと色合わせがとてもキャッチーで、デザイナーとしての面もしっかりと作品に組み入れているんだなぁと感じました。絵葉書を数点購入。
ソースかつ丼
信玄ほうとう
復路は中央道経由。小諸あたりで美味しいお蕎麦でも思っておりましたが、お腹とのタイミングが合わず双葉SAで遅いお昼。一気に日常に戻った見た目通りのお味。ボリュームありありで居眠り注意しながら帰宅。
急に思いついて出掛けた夫婦旅。子供達には負担をかけましたが、楽しかったなぁ。また行かせてもらおうかなぁ。
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