中編からの続き
11時チェックアウトなので朝食後、荷物を置いたまま前日に入館できなかった外宮の「せんぐう館」へ。
せんぐう館は素晴らしかった
天照大御神の神魂を鎮座させる地を求め大和国・伊賀・近江・美濃・尾張・伊勢と旅をした「倭姫命」に関する展示や「神明造」「式年遷宮」などの展示が個人的にとても印象に残りました。ちゃんとチェックアウトして、時間を気にせずにゆったりと見ればよかったと後悔するくらい見応えのある展示群でした。
特に式年遷宮の際に「御装束神宝」も一新するそうなのですが、神宝を作り上げる技法がどれも素晴らしく、そして1300年もの長きにわたってそれを伝承し続けていることに心から感動しました。
時を経れば経るほどこうした古の技は失われていくのが常であるのに、20年ごとにすべてを一新することで殿舎を守るとともに技法をも守ってきたんですね。式年遷宮を定めた天武天皇の慧眼おそるべし。
式年遷宮を理由に世界遺産登録がなされないそうですが、伊勢神宮は常に一新されその在り様は不変であり続けるので、それに頼る必要性も無い。
せんぐう館のほかに神宮徴古館・神宮農業館・神宮美術館もあるとのこと。残念ながらこの日は休館日でした。内宮・外宮ともに見逃した場所もありますし別宮巡りもしたいですから、また伊勢に来ないといけませんね。宿題がまたできてしまいました。
予約をすれば観光ガイドさんと一緒に内宮・外宮を巡ることも出来るそうです。なんとガイド料無料(昼食代・交通費別途)で参拝客1人でも受けてくれるそうです。次回はお願いしようかな。
外宮の目の前にある「せきや」さんで、お世話になっている方々にお土産などを送りました。
美しい店内ですね~。2階のあそらの茶屋では朝と昼に食事も出来るそうです。次回は宿の朝食は頼まずにこちらで「御饌の朝かゆ」をいただきたい。これも宿題。
楽しかったお伊勢参りもおしまい。チェックアウトを済ませたら名古屋へ向かいます。
近鉄の駅の椅子の向きは到着する列車の方を向いているんですね。そして赤福の圧がすごい。
ホームで特急を待っているとミジュマルのラッピング列車が入線してきました。
「三重」がミジュウとも読め、「ミジュマル」の名前と親和性があることや、ミジュマルはおなかに貝のような見た目の「ホタチ」を持つ特徴があり、真珠貝(アコヤガイ)や牡蠣など貝類をはじめとした海の幸にも恵まれている三重県をPR・応援するには、ぴったり!三重県とミジュマルのさまざまな取り組みを通じて、ミジュマルといっしょに三重県の魅力を発見してほしいという思いから、任命されたとのこと(【公式】三重県×ミジュマル)
「なんでミジュマル?」って不思議に思いましたが、なるほど「三重(ミジュウ)」ですか。ポケモンは人気がありますし、お伊勢参りに興味が薄い層にもアピールするかもですね。ポケモンGOと連動させればさらにとも思いますけども。
伊勢市駅を11時過ぎに出発。
最強寒波の影響で四日市と桑名の間は雪景色。伊勢は雪の気配すらなかったんですけどね。
12時40分、名古屋に到着。帰りも特急車輛はACEでした。
前回名古屋に来た時、見逃していたナナちゃんに会ってきました。名古屋の人のセンスってユニークだ。
半年ぶりの名古屋。
名古屋に来たからには「味仙」を食べないわけにはいかんでしょう。前回は名古屋駅の店舗に行きましたが、今回は大名古屋ビルヂングの店舗へ。昼時でしたが並ばずに入店できました。駅の店舗よりこぢんまりしていてメニューも少なめ。
生ビール、台湾ラーメン(玉子トッピング)、青菜炒め、子袋を注文。あっという間に料理が運ばれてくるのは味仙の美点だ。
子袋が冷たいことに驚きましたが、コリコリのピリ辛でビールのつまみに最高。台湾ラーメンは玉子を入れるとちょっとマイルドになってこれはこれで美味しいですな。名古屋めしを堪能したぜ。
名古屋駅コンコースの「カフェ ジャンシアーヌ」ではぴよりんを求める長蛇の列。
カフェ入店待機客もたくさんいましたので、今回ぴよりんはスルー。
コンコースのグランドキヨスクで名古屋土産や駅弁を大量に購入。お土産選びもまた旅の楽しみですよね。
前日からの雪の影響で名古屋ー京都間は徐行運転。ダイヤは40分ほど遅延しておりましたが、妻がJRアプリでササっと新幹線を予約してくれました。
車内のお楽しみ。味仙尽くし。ハイボールが進む。
妻は伊勢市駅で買った三方焼を美味しそうに頬張っていました。
キヨスクで買ったとりめしと天むすは晩飯に。
純系とりめし、これは美味いね~。日本酒が進むわ~。
初めて食べる地雷也の天むす。天寿やそば屋の天むすと比べると天ぷらが主張し過ぎていて個人的には好みじゃないかな。
前日に架線事故があったり、初日に最強寒波が襲来したり、参拝順序がメチャメチャだったりしましたが、江戸の時代から庶民が「一生に一度は」と憧れたお伊勢参りを私もようやく体験することが出来ました。
内宮2000年、外宮1500年。伊勢神宮の途方もない継続性に心を揺さぶられました。その在り方に色々な意見もありますが、天皇が国民のために祈る祭祀の根本であり続けるからこそ、伊勢神宮もまた氏子である国民のために今日も神事を行っていることを理解しました。私はそれをとてもありがたく誇らしく美しく思いました。
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