前編からの続き
寒風吹きすさぶJR二見浦駅で待つこと40分、ようやく伊勢市行の列車が到着。車内の暖かさに人心地。
伊勢市駅のコインロッカーから荷物を回収して15時、今夜のお宿「三交イン別館グランデ」にチェックイン。
駅前の好立地ホテル。大浴場や朝食会場を利用する際は隣りの本館に移動しなければならないのが難点ではありますが、別館は客室も限られていて他の宿泊客と顔を合わす機会もほぼ無く平和で快適でした。
アメニティバーや枕バーなどちょっと嬉しい無料サービスもあり。
スタンダードツインを利用しましたが客室広々。コンセントも充実。(鳩フンだらけですが)ベランダに出て伊勢の町や伊勢湾を望むことも出来ました。
浴室は洗い場がありました。シャワーの水圧も強く快適そのもの。寒い中を本館に移動して大浴場を利用する必要性を感じませんでした。
荷物を部屋に置いたら、さっそく外宮へ。
駅から外宮まで石畳の立派な参道があります。両脇には土産物店や飲食店、旅館などが建ち並んでいますが、ひっそりとしていて内宮の鳥居前町であるおはらい町のような賑わいはありません。
宿から10分ほどで外宮に到着。
豊受大神宮(外宮)は内宮の天照大御神のお食事を司る豊受大御神が祀られていて、衣食住や産業の守り神として崇敬されているとのこと。
本来なら内宮参拝の前にお参りする習わしなのに、後回しにして申し訳ございません。聖域にお邪魔いたします。
授与所で御朱印をいただき御正宮へ。御正宮の塀には神聖な場所を示すお榊。
御正宮。みとばり(白い布)越しの一般参拝よりも正殿に近い御垣内参拝をなさる方がおられました。礼服に身を包んでの参拝の様子、非常に厳かなものでした。
この外宮では朝と夕の二度、内宮と外宮、別宮それぞれのご祭神にお食事を奉る神事を1500年間かかさず行っているとのこと。世が乱れようと自然が牙を剥こうと、一日も欠かさず行われていると。
この神事に私は何も役立っていませんが、一番に思ったことは「誇らしい」でした。色々な考えがあるでしょうけれど、日本国民の総氏神様を敬う気持ちがこんなにも長い時を経ても変わらず続いていること、日本人として誇らしく思います。
結界に守られた「三ツ石」。三個の石を重ねた石積みで御装束神宝や奉仕員を祓い清める式年遷宮の川原大祓が行われる。
別宮で唯一、東を向く。地主の神である大土乃御祖神をお祀りした「別宮 土宮」。
豊受大御神の「荒御魂」をお祀りする外宮第一の別宮「別宮 多賀宮」。
風雨を司る級長津彦命、級長戸辺命をお祀りする「別宮 風宮」。内宮別宮の風日祈宮のご祭神と同じ。
別宮をお参りした後、式年遷宮をテーマにした「せんぐう館」を見学するつもりでしたが、残念ながら16時の入館締め切りに間に合いませんでした。
明日という日もありますので、外宮北御門から北へ伸びる神路通を歩いて
域外の別宮、天照大御神の弟神 月夜見尊を祀った「月夜見宮」のお参りにきました。
境内をしっかりお参りし、御朱印もいただきました。参拝の順番はメチャメチャだし、事前の勉強が足らずに見そびれたものもありますが、お伊勢参りを無事に終えることが出来ました。
9時過ぎに伊勢市駅を出発して「内宮」「おはらい町(昼食2軒)」「二見浦(二見興玉神社・夫婦岩・赤福で一服)」「外宮」「月夜見宮」とゆったり巡って17時ちょい前。公共交通機関での移動でも朝一番から行動開始すれば、あくせくせずに一日でお伊勢参りを完遂することが出来ました。
お伊勢参りをした後は、地の食材と地のお酒を宿からすぐの「酒蔵 森下」さんで楽しませていただくことに。
予約無しでしたが「17時~19時の間であれば大丈夫です」ということで2階のお座敷に通していただきました。
お造り盛り合わせ
呉豆腐
焼きねぎ昆布塩汁仕込み
牡蠣の串焼き
イカのバター醤油焼き
旬の魚と丘ひじきのカルパッチョ
蛤出汁のだし巻き
久しぶりの暴飲暴食です。三重の食材を用いたお料理はどれもこれも美味しくて、箸も盃も止まりません。
地酒では三重県名張市 木屋正酒造の「而今」が素晴らしく美味かったです。ほとんど出回ることが無いというプレミアムなお酒を心行くまで堪能させてもらいました。満足しました。ご馳走様でした。
後編に続く
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