物欲大魔王の汗冷え対策

 

鎌倉の天園ハイキングでは「汗冷え」対策を施して臨みました。まぁ超々低山しかも半日程度のコースしか行くことがないので、背中が汗でぐっちょりになったらしばらく乾いたタオルでも当てておけば済む話しなんですけどね。まぁ凝り性という名の物欲大魔王なので...

先ずはドライレイヤー（アンダーウェア）を購入。素肌とベースレイヤーの中継役として汗を素早く速乾性の高いベースレイヤーに移し、撥水（疎水）性により汗の戻りをシャットアウトし常に肌は乾いた状態に保ち汗冷えを軽減する役割を担います。汗冷え対策として最重要なアイテムです。

ざっと調べ上げたところ汗冷え対策のドライレイヤーと言えば「ファイントラック ドライレイヤー」と「ミレー ドライナミック」が双璧をなしている感じ。ただどちらもアンダーウェアとしてはなかなか高価でして「もしも自分に合わなかったら...」と思うと二の足を踏んでおりましたが、イオンで本家の1/3で買えるなんちゃってドライナミックを見つけて先ずはお試しで『トップバリュ BODY SWITCH』を購入。

       　　　  ミレー | イオン

ポリプロピレン66% | ポリプロピレン65%

          ナイロン28% | ナイロン25%

     ポリウレタン6% | ポリウレタン10%

BODY SWITCHはドライナミックをベースに作っているでしょうからルックスはもちろん素材としてもかなり近似。どちらも水分を含まず熱伝導率も低いポリプロピレンを素材に多く用いているのがポイントです。さらに生地をかさ高（地厚）に織り上げているため、メッシュを通して汗を吸わせたベースレイヤーと素肌を遠ざけてドライ感を保ち冷え戻りも防ぐという触れ込みです。

いざ着装。タコ糸を巻かれたチャーシューのような着姿はとても醜悪で、着心地もかなりタイトで硬質で違和感あります。ただ着姿は置いておいて着心地に関しては、しばらく経つと気にならなくなりました。

さらに続いてザックを購入しました。ザック本体を背中から浮かせるメッシュバックパネルを採用したザック『ドイター フューチュラ23』です。

愛用しているカリマーのデイパックも背負い心地が良く非常に使い勝手も良いのですが、背中にぴたりと追従しますので登り勾配のあるハイキングコースですと背中の汗を誘発し、発散も防いでしまいます。ひとたび背中に大汗をかいてしまったら汗が乾くまで、ザックを前に抱いて行動することもしばしばでした。寒いし危ない。

新たに購入したフューチュラ23の背面。湾曲したザック本体はしっかり背負っても背中から浮かせることができます。常にメッシュパネル越しにしっかりと背面のベンチレーションが行えるので、背中のオーバーヒートを防ぎ汗の拡散を促すことが出来るというわけです。発汗を抑えつつ乾きやすくもしてくれます。

ウエストハーネスを締め上げ、肩や胸は軽く固定して腰で担ぐ感じ。確かに背中とザック本体の間には大きなスペースが確保できました。通常のザックよりも重心が身体から離れますが、行動中にザックに振られる感覚はありませんでした。

湾曲した荷室は容量表示よりも詰め込みにくいかもしれません。ただ半日行程でフィールドで食事もしませんし、ハイキングとバードウォッチングの両立は諦めましたので双眼鏡やカメラも入れませんから自分の使用環境では必要十分の容量です。

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以上2点、新たな汗冷え対策を施しての天園ハイキング。

アミアミの『BODY SWITCH』＋『モンベル ウイックロン長袖』といういでたちに『ドイター フューチュラ23』を背負って行動、少し肌寒い程度のレイヤリング。

「まったく背中の汗が気にならなかった」といえば嘘になります、登攀ゾーンではやはり背中に汗を感じました。ただその程度はかなり軽減・短縮化され、少なくとも背中べちょべちょの不快感や汗が冷えて寒いという状況にはなりませんでした。ザックを前で抱えたり乾いたタオルを背中に入れたりせずに行動を続けることが出来ました。どちらも機能性に偽り無かったです。

天園ハイクは薄着で臨みましたが登攀時の汗さえコントロールできれば尾根や山頂、下山行程は快適に行動できました。陽があって風も無かったので行程を通して風除けのフーディニの出番はありませんでした。

今後はアミアミやメッシュパネルのザックに助けられつつも、自分の暑がりで汗っかきな体質とその日の気候を勘案して、着込み過ぎずに行動することが何より一番の汗冷え対策だと感じました。

今回の結果に気を良くして本家ミレーのドライナミックをポチりました。イオン製との差異があるのか、また報告できたらと思います。