休日。早朝4時前に目覚めたことを好機と捉え、急いで身支度と探鳥道具を整え、先週見ることが叶わなかったサンコウチョウを探しに八王子城跡へ向かいました。休みの日は早起きが苦にならない。
早朝5時半に現着。駐車場が閉まっていることは織り込み済みでしたが、手前にあったはずの常に開放されている臨時駐車場が見当たらずにここまで来てしまった。Uターンして再び61号線方面へ。
お蕎麦屋さんのすぐ向こう側...
進行方向がこっち向きだと見つけやすい。無事に臨時駐車場に停めることが出来ました。2番乗り。
ホオジロ
キセキレイ幼鳥
城山川沿いの林道入口までにホオジロやシメ、キセキレイの幼鳥などを観察。ちなみに管理棟に設置されたトイレは午前9時まで施錠され利用できないようです。
実は林道に入る前からサンコウチョウの「ホイホイホイ♪」という鳴き声が盛んに聞こえておりました。思惑通り、野鳥たちは規則正しい生活を送るので、日の出の時間はみな活動活発なのです。先週は姿どころか、その鳴き声さえ耳に出来ませんでしたので、早起きした甲斐があったと大興奮。
川を挟んだ向こう側の森をサンコウチョウらしき長い尾羽の鳥影が飛び回っておりまして、双眼鏡で必死にその姿を追い回していましたら...
背後の大木から、ケケケ!ケケケ!とものすごい勢いの威嚇音が聞こえてきました。振り返って確認すると2羽のアオゲラが威嚇音を発していました。
アオゲラというと飄々とした野鳥で、ピョーピョーと気持ちよく鳴いているかと思えば、気に入らなければその場に執着せずさっさと飛び去ってしまう印象。ただこの日のこの2羽には、この場所を死守したい理由があったのでしょう。
すぐそこでサンコウチョウが飛び回っておりましたが、アオゲラの生活を脅かす存在(厄介者)と認定されたので、しぶしぶ林道の奥へと歩を進めることに。
前回、見える人にはサンコウチョウが見えていたスポット。パイロンで区切られた場所がバードウォッチャー用スペースです。しばらくそこで頭上を見上げてサンコウチョウの姿を探しましたが、気配無し。三脚に据えた大きなバズーカ砲を肩に担いだ同好の士がおひとりこちらに向かってこられたので、お邪魔にならないように私は移動。
前回、ホトトギスを観察できた御主殿跡を通って曳橋を渡り、杉林と川を挟んだ対岸の山側遊歩道へ。
マタタビ
ハンゲショウのように葉が白くなったマタタビの葉の裏、可憐な花を咲かせていました。花を咲かせる頃に葉を白く変色させて、虫たちに開花を知らせるそうですね。
山側から杉林を望み丹念にサンコウチョウの姿を探します。川のほとり側にはサンコウチョウの出を待つバーダーがひとり増えていました。たった3人でサンコウチョウを探せる早朝6時過ぎ、贅沢な時間帯です。
すると下流からひらひらと長い尾羽をひらつかせて彼が飛来しました...
サンコウチョウ‼
嗚呼、早起きして本当に良かった。ずっと見たかった憧れの野鳥が目の前にいる。
呼吸すら止めて必死に記録に残そうとシャッターを切りました。AFではまったく合焦せず、慌ててピーキング表示を頼りにMFで撮影。
サンコウチョウ
残念ながら、ピントは来てないし、感度爆上げでも盛大にブレて美しく撮ることは出来ませんでしたが、記録に残せたことに意義があります。というかこの目で観察できただけで大満足です。
このとき6時半。目的は十分に果たしましたのであまり欲張らず、妻の通院送迎にも間に合いそうだったので帰途へ。
臨時駐車場への道すがら、サンショウクイが頭上を飛び、ガイダンス施設裏の森からイカルの何とも可愛らしい鳴き声が。早起きは三文の徳。いやいや少しどころかたくさん良い事ありました。
~ 観察記録 ~
キジバト、ウグイス、ホオジロ、コゲラ、キセキレイ、ガビチョウ、ヒヨドリ、シジュウカラ、カワラヒワ、シメ、サンコウチョウ、コジュケイ、アオゲラ、ハシボソガラス、サンショウクイ、メジロ、ヤマガラ、キビタキ、オオルリ、ムクドリ、ツバメ、イカル
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