休日、妻と映画『君たちはどう生きるか』を鑑賞。
プロモーションを行わずに謎めかせたまま公開された作品。封切からかなり日が経ちましたが積極的に検索でもしなければ、ネットでネタバレに一切出くわさないという稀有な状況。封切直後に鑑賞した娘ふたりからもネタバレはなく、この作品がどんな作品なのか謎のまま。
ただ個人的には「ジブリだから」とか「宮崎駿監督の最後の作品だから」という理由だけでは、積極的に観る気持ちにはなっておりませんでした。というのもTwitter(X)で流れるごくごく短い感想を見るにつけ、「宮崎駿の私小説的なもので美しくも抽象的な映像が垂れ流される作品」だと勝手に決めつけていたからです。
そうは言っても「昼に美味しいモノを食べたい」という以外、何のプランもない休日でした。美術館やショッピングという気分でもなく、「じゃあ、娘たちが観た『駿の映画』でも観る?」という流れで劇場へと。
上映時間の都合で横浜のムービルへ。相鉄ムービルが天理ビル横からここに移転して、初めて訪れました。スクリーンは小さいしお尻が痛くなるシートだったりしますが、傾斜が緩く、後ろからも横からも入場できる往時を彷彿とさせる劇場で、「そうそう昔の映画館ってこうだった」と懐かしい気持ちになりました。キャラメル味のポップコーンも美味しかったし、うん悪くない。
他に観たい作品もなく消去法で観たわけですが、自分の決めつけや思い込みは良い意味でひっくり返され、きちんとした設定もストーリーもありジブリらしさも盛り込まれ存外に楽しめる作品でした。『風立ちぬ』では思いませんでしたが、この作品は「また観てみたい」と思わせるものでした。
期待値が0だっただけに印象は良いですが、丁寧な設定説明がなく唐突で「察しろ」的なところが多いなとは感じました。娘二人が「ちょっと難しかった」とだけコメントしたのは、説明不足でイマイチ没入できなかったんだろうなぁと。
言いたい(見せたい)ことだけしっかり、でも聞き手(観客)への配慮は少なめ。いまの宮崎駿氏と実際に会話をする機会があったなら、きっとそういう雰囲気になるんだろうなぁ。
映画の後は、牡蠣好きの妻とモアーズへ。
牡蠣ってのは本当に美味しいですな~。生ビール、オイスタースタウト、白ワインとアルコールも昼からしっかりと堪能しました。
何もない休日が充実した休日になりましたというお話しでした。
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