2023-06-11

夫婦で行く初めての仙台 ~ 後編

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村上屋餅店さんで美味しいお餅をいただいた後、行きがけにハピナ名掛丁商店街で予め目をつけていた居酒屋さんで夕食。


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目をつけていたのは『仙台朝市 大黒』さん。村上屋さんに向かう時におじさん数人がウキウキのルンルンでこの店に吸い込まれていく様子を目撃しまして、「美味しいに違いない」と確信したのです。場所は仙台駅から名掛丁商店街に入ってすぐ右側、居酒屋が多く入った雑居ビル2Fのお店。地下にも3Fにも美味しそうな居酒屋さんが入ってますので梯子も良いかも。

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店内入ってすぐカウンター席、奥は小上がりのテーブル席。落ち着いた良い雰囲気。先ほどルンルンで入店したおじさん方はすでに良い調子でした。

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水無月のおすすめメニュー、いや~どれも美味しそう!「真山の旨いトマト」「トローリ旨い かき(焼)」「がぜうに」「ホヤ(刺)」「太アスパラ塩焼き」「空豆塩ゆで焼き」を注文。

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美味しい料理にはやっぱり日本酒。升までひたひたに注いだこの状態を「もっきり」と言うそうです。一杯でも飲みでがあって嬉しい。

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最初に運ばれてきたこの真山のトマトがめちゃくちゃ美味かった!全然お腹減ってなかったけど、一気に食欲増進した。さっき餅を3つ平らげたばかりの妻も同様だったようだ。

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がぜうに。海の嫌われ者ガンガゼかと少しビビりながら食してみると、常食するウニと遜色ないどころか(訂正追記:がぜうにはムラサキウニのこととのこと)実は大きく味は濃厚でウニ好きには堪らない一品でした。日本酒が捗りまくり。

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こちらは鯛と平目のお造り。鯛がブリンブリンで美味しかったなぁ。

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チャレンジ精神で注文したホヤ到着。

今まで何度か食べたホヤはお世辞にも食べやすいものではなく、ぶっちゃけ「一生食べなくとも良い」と思っていました。

ただせっかくホヤのご当地、しかも旬であるのならば、ダメもとで食してみなければ訪れた意味がありません。親切な店員さんが醤油だけじゃなくて、より食べやすくなるポン酢と薬味のセットもサービスしてくれました。醤油につけてドキドキしながら口に運ぶと...

美味い!

臭み?全然ありません。やわらかでしっとりした身は淡泊だけど爽やかな味わい。これまた日本酒泥棒だ。新鮮なホヤはこんなにも美味しいのか。チャレンジしてよかった。

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焼き牡蠣。う~んこれはイマイチだった。前日に松島で美味しい牡蠣を食べておいてよかった。

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空豆とアスパラ。仙台はお野菜もめちゃくちゃ美味しいんですね~。大満足の夕食になりました。直感を信じて入ったこのお店は大当たりだった。

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食後の腹ごなしに立派な商店街を散策。新福菜館から暖簾分けされたというラーメン屋さんで〆たかったけれど胃袋に余裕が無く諦める。

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ひとしきり商店街を冷やかして宿に戻る。よく歩いて足が棒だ。シャワーを浴びてベッドに寝ころんだら、あっという間に寝落ち。

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翌朝、ぐっすり寝ている妻を叩き起こして6時半から始まるモーニング会場へ。早い時間に腹六分目くらいの朝食を食べて、お昼や甘味に美味しいものをたくさん食べる作戦である。まぁしかし、ブッフェ形式はついつい食べ過ぎてしまうもので、しっかりお腹いっぱいに。

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8時半にチェックアウトして仙台駅のコインロッカーに大きな荷物を預けたら、「るーぷる仙台」に乗って観光開始。9時始発のるーぷる仙台、乗り場には多くの観光客。すし詰め状態で出発です。ちなみに「2か所以上利用するなら一日乗車券がお得です」と言われましたが利用せず、降車時にSuicaで260円支払いました。

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るーぷる仙台で目指したのは伊達政宗の霊廟『瑞鳳殿』。

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生憎の雨模様ですが瑞鳳殿までの経ヶ峰の上り坂はしっとりと美しく、これはこれで趣きがありました。

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これぞ桃山文化の絢爛豪華な霊廟にお参り。

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瑞鳳殿からタクシーに乗って杜の都 仙台を体感できるという『定禅寺通り』へ。まぁ雨ですからね、車道に挟まれたケヤキ並木に人影はなく、足元もびっちゃびちゃ。まぁ来ること、見ることに価値があるのです。

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雨は止みそうもありませんので観光は切り上げて、早々に土産物購入フェーズに移行。しかし仙台駅周辺には天蓋のアーケード商店街がいくつも連なっていて、雨の日でも快適にそぞろ歩きが出来て助かりました。

名掛丁の路地を入ったところに四角いどら焼きで有名な『ankoya』さんがあるのですが、気軽に訪れてみたら長蛇の列。お見逸れしました~と退散しました。予約も出来るみたいなので次回があれば。

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いくつもの商店街に立ち寄ったら仙台駅の『S-PAL』で本格的に土産物を物色します。仙台出身の義兄へのお土産は悩みましたが、萩の月で有名な菓匠三全が手掛ける洋菓子『ロワイヤルテラッセ』を選びました。

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干菓子に加えて、キャッチーな「生パイ」2種も購入。

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義兄も初めて食べるお菓子だということで作戦大成功。店員さんがぶっきらぼうでちょっと残念だったけど、味は良いのでまぁいいや。

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ひとしきりお土産物色したら仙台駅3Fの牛たん通り・すし通り・ずんだ小径(牛たん通りすし通り)へ。開店直前の11時少し前に行ったら、寿司・牛たんに関わらずどこのお店にも行列が。まだそんなにお腹は空いていなかったけれど、この機を逃すと昼飯難民になりそうだったので...

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寿司も捨て難かったけれど、やはり牛たんを食べずして仙台を後に出来ないと思い『喜助』へ。

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定番の「牛たん焼定食 3枚6切」と前回有楽町で頼まずに後悔した「山芋とろろ」を注文。

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炭火で焼いた薄めのたん、塩味が結構聞いていて麦飯が進みます。とろろを麦飯にかけて醤油をたらりすると、さらに幸せ度がアップしました。やはりとろろは欠かしたらダメです。テールスープは太助(有楽町)よりも少し濃い目の味で、テール肉は骨なし。個人的には喜助のテールスープの方が好みだ。

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牛たん焼に必ず付いてくるカァ~ッと辛い「みそなんばん」をテイクアウトしました。青唐辛子の味噌漬けですから、そりゃ辛いわね。でも美味しくて癖になる。

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牛たんで仙台旅行をしっかり締めくくった我々、帰りの指定席を取るのにまた一苦労しましたが、1時間後のやまびこを何とか確保。

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牛たんで締めくくらない妻。いつの間にか『杜の菓匠 玉澤総本店』で調達したずんだ餅とミニ黒砂糖まんじゅうを、やまびこの車中でやおら取り出し美味しそうにパクつきだしました。介護のことをしばし忘れ、しっかり仙台(主に食)を満喫してくれたのではなかろうか。

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私は私で帰宅してさっそく『鐘崎』のかまぼこでビールをグビグビ。

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ビールをいただいて良い気分になったところで、紐を引いて加熱できる駅弁『伊達のかきめし』を。これがまた美味しいじゃないの、ご飯はエキスがしみ込み、牡蠣は小粒だけどしっかり美味い。

あまり下調べもせずに勢いで訪れた仙台でしたが、楽しかったし美味しかった。セリ鍋や牡蠣を食べたいから冬にまた来たいな。

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