前編からの続き
山寺から山形駅に戻り、それではさっそく山形の美味しい料理とお酒を楽しみに街へ繰り出す
その前に宿と反対側の駅西口にある「0035 BY KIYOWAKAYA」で山形土産の下見。
こちらは「山形になく 山形にしかない」というコンセプトのショップ&カフェ。清川屋さんは山形・庄内で創業350年の企業だそうです。
ひと通り清川屋さんの山形土産をリサーチした後は、カフェスペースでだだちゃ豆とミックスフルーツのスムージーをいただきました。「だだちゃ豆」は「ずんだ」よりも、より豆々しいっすね。
コインロッカーに預けた荷物を引き取る前に我らがS-PAL山形の1Fで青果・海鮮・精肉をリサーチ。
妻『旅先のお土産選びは現地での入念な下調べが必須!』
とのこと。お土産選びは一期一会の精神ではなく、何度も何周でも土産物店を見て回れば見て回るほど良いのだそうだ。単純にお土産を見て回るのが楽しいんだろうけど、楽しみを奪っちゃいけないので尊重いたします。
今回のお宿は「ダイワロイネットホテル山形駅前」。仙台や富山の旅で泊って以来、ダイワロイネットホテルがすっかり気に入ってしまった。しっかりとした洗い場があるお風呂が良いんですよね。山形駅前店は駅から近い上に一階にセブンまであるんだから完璧だ。
居酒屋さんの開店時間までしばし休息を取りつつ、お目当ての居酒屋さんに予約電話を入れるのだが、いかんせん当てにしていたお店がことごとく予約で埋まってしまっていました。あちゃ~。
ホテルから至近で山形ならここ!的な「味の店 スズラン」さん、開店直後の飛び込みなら入れるかもと店の前まで行きましたが『20時半まで予約でいっぱい』との張り紙が。いつも行き当たりばったりだから、事前予約とか頭に無くて。まぁ仕方ない。
とっぷり暮れた初めての街の盛り場を彷徨ういつもの夕飯難民か。と思いきやスズランさんから少し歩いて行った所にちょっと心惹かれる居酒屋さんを見つけることが出来ました。勇気を出して暖簾をくぐります。
まさかの私たちが貸し切り状態。まぁ「やっちまった」という状況になってもどうということはないと開き直って、私は生ビール、妻は山形ワインで山形での宴をおっ始めました。
豪華な「お通し 600円」×2。これだけでそこそこ飲めちゃうな。
山形名物「だし」を乗せた「だし豆腐 480円」
こちらも山形名物、ぴりりと辛い茄子のお漬物「ぺそら漬 420円」
やっぱり頼んじゃうお造り「刺身三種盛り 1,780円」
山形と言えばの「芋煮(一人前)680円」×2
長野で美味しかったので山形でもこちらを。「白鷹産馬刺し 1,100円」
冷蔵庫でレッテルが光り輝いていた十四代を注文。確か十四代って高級な日本酒だったはずだ。酒米が雄町ってのも心惹かれる。一合で頼む勇気が無くてグラス(1,420円)で。
うん。美味しいに決まってる。でもこんな高価なお酒じゃなくても自分は大満足できるって分かった。
山形に来ないと飲めないって聞いていた「朝日鷹」をこれまたグラス(860円)で。とろりとしていて旨味たっぷりで好みの味だ~。山形の飲食店には出回るけれど山形のお酒屋さんにはほぼ入ってこないらしい。
芋煮を食べながらもう少し日本酒が飲みたくなったので「十水」の純米をもっきり(600円)で。いや~山形の名物料理をあてに山形の日本酒をいただくのは幸せだ。
このお店、超大当たりだった。美味しかったしお腹いっぱいだ。ふたりで税込12,430円也。ご馳走様でした。
飲んだ後はS-PALでお土産選びの下見第2ラウンド。ほろ酔いの妻、「お土産選定のため」と色々なお店で和洋取り揃えた様々なスイーツを購入。立派な心掛けだ。妻はホテルでひとりスイーツ二次会を開いた模様。
------- 2日目 -------
翌朝、なかなかに良い天気。
朝食会場はホテル1階の「米沢牛 登起波」。高級店での朝食、くぅこれは期待が高まるね。
こちらがダイワロイネットホテル山形駅前が誇る和朝食であります。
つや姫の美味しいご飯にあっつあつの米沢牛入り芋煮だけでも大勝利ですが、米沢牛入りのカレーやら玉こんにゃくなども食べ放題。米沢豚や牛しぐれ煮、焼鮭もご飯が進んで仕方ない。「朝ごはんは軽めに」ってのが我ら世代の鉄則ですが、ついつい美味しくていっぱい食べてしまうのもこれまたお約束。ああ美味しかった、お腹いっぱいご馳走様でした。
9時にチェックアウトして駅のコインロッカーに大きな荷物を預けたら、山形駅のもう一つの中心地「七日町」方面へテクテクと歩き始めます。
駅から25分ほどで目的の建物が見えてきました。
大正初期に山形県庁舎として建設され、現山形県郷土館である「文翔館」に到着。イギリスルネッサンス様式を基調としたレンガ造りの文翔館の威容には目を見張らされます。
渡り廊下を渡ると
現在はイベントホールとして使われている旧県会議事堂も見学できました。こんなに立派な県庁や県会議事堂を大正初期に建てられるなんて、江戸から明治・大正にかけての山形は商業や文化の中心地として栄えていたんですね。(語弊アリ)
山形駅への復路はバスを利用
本格的に山形のお土産選びを始める前に、S-PALで売っていたずんだシェイクとラ・フランスソフトで糖分補給。
ここから2時間ほどあっちへ寄りこっちへ寄りとS-PALにてお土産選びを満喫・堪能させていただきました。本当ならお土産選びはそこそこに「冷たい肉そば」をもう一度食べる予定だったのですが、文翔館に歩いて行ったくらいではホテルの和朝食を消化しきれず泣く泣く諦め、お土産選びに専念せざるを得なかった次第。
お腹は一向に空きませんが、横浜までは列車で4時間ほどの長旅。昼過ぎにJR運営のみやげどころに補充された駅弁を新幹線乗車前に購入しておきます。
さくらんぼと紅花に見送られてグルメ天国だった山形を去ります。
14時4分発のつばさ144号に乗車。
お腹はそれほど空いていませんが、喉が渇きましたのでかみのやま温泉を発車したあたりで、一番搾りとカレー味の牛肉どまん中で昼下がりの宴を始めました。
東京駅の祭で何度か子供達にノーマルどまん中を購入したことはありますが、私自身は初どまん中。ましてやカレー味は初めて見ました(しお味とみそ味もあるらしい)。
さすがは人気の駅弁。味も量も申し分なし。美味しい牛肉も美味しい白ご飯もたっぷりで食べ応えありますね。結局、妻に半分手伝ってもらいました。ご馳走様でした。
赤湯駅手前で「白竜湖」を見ることが出来ます。池かと思ったら湖なんですね、日本一小さい湖?日本一浅い湖なのは間違いないようだ。
腹は膨れたけれどスモーキーな「スモッち」で、チビリチビリとハイボールを飲みながら東京を目指しました。
18時過ぎに帰宅。初日に買って送ったラ・フランスがすでに着荷しておりました。翌日、食べ頃の時期、追熟や保管についてメモを添えて姉宅や勤務先におすそ分けしました。喜んでいただけてこちらも嬉しい。
そして一日遅れで主に自宅用の山形土産が着荷。山形ではシナノスイートとシナノゴールドの生産が盛んだそうで、一も二もなく購入しました。一昨年の秋に草津の帰り道に直売所で買ったシナノゴールドがやたらと美味しかったんですよね~。2年ぶりのシナノゴールド、楽しみだ。冷たい肉そばと芋煮も自宅で山形で食べた美味さを絶対再現してやる。
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四寺廻廊の旅を完結すべく訪れた山形県。最初は仙台に宿を取って山寺へお参りに行こうかと考えていましたが、山形に泊って大正解でした。我々夫婦に残された時間はそう長くないのだから、訪れたことの無い土地は積極的に行かないとですね。その土地の素晴らしさを知らないままなんて本当にもったいないことですから。
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