2024-10-29

【前編】夫婦で行く山形の旅 ~ 四寺廻廊の旅を終える

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10月23~24日と山形を訪ねました。


昨年6月、松島の瑞巌寺から始めた旅『四寺廻廊』、昨年11月には平泉の中尊寺と毛越寺も参拝し、残すは山形の山寺こと立石寺を残すのみとなっていました。慌てて四寺廻廊を終えることも無いのですが、長かった夏がようやく終わり良い季節になりましたので立石寺を訪ねることにしました。

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朝から人でごった返す東京駅から山形新幹線に乗り込みます。

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8時7分発 つばさ127号。北陸新幹線のカラーリングも好きですが、山形新幹線のカラーリングも優しくて良いですね。

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朝食は東京駅の駅弁 祭で買った「山陰鳥取 かにめし」と

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シティショップのクロワッサンとコーヒーをふたりで分け合って車中にて。山形に到着するなり食べたいものがあるので軽く済ませます。

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11時4分、山形駅到着。改札を出ると近代的できれいなコンコース。立石寺のある山寺駅に向かう仙山線の接続に1時間ほどあるので、さっそく山形名物を食べに向かいます。

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東口を出て振り返ると立派な駅舎が。おお!我らのS-PAL!山形駅には仙台駅でなじみ深いS-PALがあるのです!もう我らの勝利は決定付けられました。お土産選びを満喫出来ることでしょう。

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山形グルメの初っ端は 冷たい肉そば です。駅から歩いて5分ほどのYouTubeで絶賛されていた「そば処つる福 」にていただきます。

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こぢんまりとした店内。開店直後ということでお客さまはまばら。

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いろいろと魅力的なメニューが並びますが初志貫徹で冷たい肉そば。食べ較べのために温かい肉そばも注文しました。

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ちょっと待たされてから着丼。

なんだこれは!美味い!美味すぎる!

冷たい方も温かい方もこの出汁の美味さは何なんだ!透き通ったこの出汁にこんな濃厚な旨味やコクがあるなんて想像の埒外だ。そして蕎麦、冷たい方が顕著ですがコシがものすごくあって、蕎麦を噛み締めながらいただくという斬新な経験が出来ました。嗚呼、これは控えめに言って最高だな。

こんなに心を揺さぶられる蕎麦は生まれて初めてだ

食前に「お腹が減ってないから食べられないかも」と言っていた妻ですが、美味しい美味しいと箸が進み、未だかつてないペースで平らげていきました。それだけ美味しかったということです。もう一度山形で冷たい肉そばを食べなければ横浜に帰れないな。

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食休みなしで店を後にして山形駅にとんぼ返り。12時1分発の仙台行きの仙山線にぎりぎり間に合いました。危ない危ない。ほぼ1時間に1本だから逃すとダメージでかいのです。

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山形駅から20分で山寺駅に到着。奇岩がところどころ露わになりさすがは修行・信仰の山といった趣き。

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駅舎と山寺を隔てる立谷川には赤い橋が架かっていました。

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こんなに大きな岩が参拝者を迎えてくれています。非日常感。

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飲食店などを中心にお店が建ち並ぶ賑やかな門前町も旅情気分を高めてくれます。

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駅から10分弱歩いていよいよ「宝珠山 立石寺」の登山口に。

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先ずは立石寺の本堂となる根本中堂をお参り。

こちらで御朱印をいただけますので、1015段の石段を登って参道終点の奥の院を目指さずとも四寺廻廊達成の旅は終えられますが、登れる体力がある時に登っておかないと次回は無いかもしれませんからね。

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ちなみに御朱印をいただく時にはちょっと注意が必要かも知れません。
参考リンク:最悪な寺の対応 - 立石寺の口コミ

リンク先のやりとり、立石寺で御朱印を頂戴した方なら「さもありなん」と納得する内容かも知れません。神社などの御朱印がある御朱印帳にはもしかしたら御朱印授受を断られる可能性があります。信仰心を求める寺側の「御朱印は旅の証しのスタンプではない」というのはもちろん正論ですが、入山料を徴収した上で奥の院を目指す参道の先々でも様々な御朱印を用意したり賽銭箱を設置したりと少々矛盾をはらんだ部分もあるような気もします。

妻は四寺廻廊専用の御朱印帳でしたので事なきを得ましたが、それでもウンでもなくスンでもない塩対応でした。神仏混合のいつもの御朱印帳に授受をお願いしたらヤバかったかも知れません。寺院と神社で御朱印帳を分けておくと良いのでしょうね。

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さて御朱印を頂戴したので本格的に登山開始です。

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この日は曇り模様、暑くもなく寒くもない絶好の山寺日和。千段を超える石段を果たして登り切れるのかと不安でいっぱいでしたが、御山のパワーなのかいつもより身体も足取りも軽い感覚でした。

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しずかさや 岩にしみ入る 蝉の





平泉もそうですが現地に赴いて芭蕉の句を噛み締めると300年余りの時をも超え共感できる気がします。

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日差しが無くて気温が低かったものの汗は大量にかきました。500mlのペットボトルの水は中盤で早々に飲み切ってしまった。

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中間地点の仁王門

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売店で水を補給(市価の倍額ぅ!)してから重文「三十小塔」を見学。

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山寺のシンボルともいえる納経堂と開山堂を背にしつつ参道を登ります

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駅から50分ほどで奥の院に到着。参道のあちこちでお参りしたり写真を撮ったり休憩したりしながらゆったり登ってこの所要時間。本当に意外に楽だった印象です。

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山寺を参拝したらやはり眺めの良い五大堂に来なければですね。

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山寺を登り切った達成感とともに眺める大パノラマは曇り模様でも晴れ晴れとしたものです。谷戸の様子が特に良いですね。遠くの山々の尾根の辺りから徐々に紅葉が始まっていました。朝晩と日中の寒暖差が激しい日が続いていましたから山寺の紅葉を期待していましたが、ちょっと早かったですね。

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門前町で「だだちゃ豆餅」でもいただこうと考えましたが、雨がぽつりぽつり落ちてきたので本降りになったらいかんということで、早足で駅に向かって13時57分発の仙山線に乗車しました。餅を楽しみにしてた妻にはブーブー言われました。せっかちな性格で申し訳ない。

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佛 法 僧 寶

妻の念願だった四寺廻廊、みちのく四大名刹全ての御印を集め結願となりました。妻は四寺廻廊専用の御朱印帳を感慨深げに眺めながら「棺に一緒に入れてもらうんだ」と言いました。集め終わった途端にそんな縁起でもないことを...いや生涯の思い出の品となる宝物を得たと満足しているのでしょう。

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最後の御印をいただいたお寺や貫主の交代によって色紙の言葉(結願の御印)が変わるそうです。つまり四寺廻廊を巡る旅は少なくとも4回楽しめるということです。しまった!帰りに山寺で2回目の御朱印をもらっておけば...そういう心持ちじゃ極楽浄土には行けないな。

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山形駅の仙山線ホームに降りる場所に立石寺を含めた山寺駅周辺の可愛いマップが掲示されていました。山寺に行く前に写真撮っておけばよかった。

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今回の旅の大きな目的は果たしました。あとは初めて訪れた山形を力いっぱい(腹いっぱい)楽しむだけです。冷たい肉そばが美味すぎたので山形グルメへの期待は高まる一方!宿に荷物を預けたら街に繰り出すとしますか!

後編に続く

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