14時過ぎ、奈良井宿から諏訪湖周辺に戻ってきました。午後からは妻のお楽しみである御朱印集めかたがた、旧官幣大社の諏訪大社をお参りすることに。
全く不勉強なことに諏訪大社が上社前宮・上社本宮・下社春宮・下社秋宮の四社からなることを今回初めて知りました。この歳になっても日本のこと、本当に知らないなぁ。旅に出る度、賢くなる(遅すぎるけど)。
四社に社格の違いは無く、四社巡りの順序も特に無いようですが、諏訪湖南側の上社前宮から四社巡りを始めることにしました。
国道152号線沿いの専用無料駐車場にクルマを停めて鳥居をくぐります。
諏訪大社の神紋は「梶の葉」。T2ファージに似てどこかユーモラスとか言ったら罰が当たりそう。
三之御柱方面から流れ下る水眼の清流。石造りの素朴な水神様が愛らしい。上社前宮は豊かなご神水を湛える諏訪信仰発祥の地だそうです。一番にお参りして正解だったかもしれません。
そして御柱との出会い。
ああ奇祭として名高い御柱祭の御柱がこれなのか。そして御柱祭が諏訪大社の祭事であることはもちろん、毎年ではなく寅年と申年の式年で行う祭事であることも今回初めて知りました。不勉強にもほどがあるなぁ恥ずかしい。
各社の社殿の四隅にご神木として御柱が立てられているとのこと。各社の御柱四本を探すのも四社巡りの楽しみのひとつになりました。
上社前宮の次は上社本宮へ。クルマで5分ほど。東参道大鳥居(二之鳥居)の手前に無料駐車場がありました。銅の鳥居が重厚で趣きがあります。
鳥居をくぐると回廊になった入口御門 布橋がありました。
布橋の由来は、諏訪明神(建御名方神)の依り代とされ上社の神体ないし現人神として崇敬された大祝(おおほうり)のみ通った所で、その時に布を敷いたことから布橋の名称がついたそうです。かつての御柱祭における遷座祭では、婦人達が自分の手で織り上げた布を持ち寄り、神様(神輿)の通る道筋に敷いたともいわれているそうです。
ちなみにこの布橋の先、左側に宝殿があるのですが、本宮で一番大切な社殿と知らずに手も合わせずにスルーしてしまった。われら不敬極まりないな。
一之御柱付近。この石段を登った先が本殿と思っていましたが、ブログを書きながら調べていると本殿は無いそうです。
本宮の幣拝殿は独特の形式を備えています。正面に幣殿と拝殿が続き、その奥に本殿はありません。拝殿の左側を右片拝殿、右側は左片拝殿といい、山を背にした建物を脇片拝殿と言います(公式HPより転載)
大祝がいない現在では本宮のご神体は「お山」という理解で良いのでしょう。諏訪大社は御柱を含めて歴史が長すぎて色々と理解が難しいぞ。
本宮の手水舎脇の温泉が湧き出る場所にカラスアゲハが吸水にきていました。大きくて美しいアゲハ蝶です。温泉のミネラルを欲していたのでしょう。
本宮の四之御柱もなかなか見つけにくいが、三之御柱はさらに見つけにくいところにあった。あんまりネタバレしても楽しみが無くなるので現地で探してみていただきたい。
参拝を終えて東参道大鳥居を出たところにある「コーヒーノススメ」さんでひとやすみ。
スイカジュースとリンゴジュースをいただいて汗で出ていった水分とミネラル補給。美味しかった、生き返った。
続いては諏訪湖東岸を北上して下社秋宮へ。上社本宮からクルマで20分ちょっと。境内の社務所前に無料駐車場があります。甲州街道の終点、そしてここで中山道と交わるという交通の要衝であるそうな。昔はさぞ栄えた場所だったでしょうね。
神楽殿。立派な注連縄だ。
そしてこちらも奥に本殿は無く幣拝殿の奥には御神木のイチイの木があるそうです。
境内左側の子安社には底を抜いた柄杓がたくさん納められていました。水がつかえず軽々抜ける如くに楽なお産ができるようにとの願いが託されているそうです。非常に愛らしい男女の偶像もひっそりとありました。
下社秋宮からクルマで5分ほど、四社巡り最後の下社春宮へ到着。
16時20分くらいに到着しまして、御朱印受付終了ギリギリだったか、もしかしたら過ぎていたかも知れません。何とか御朱印を頂戴し、四社参拝の記念品も拝領しました。
神楽殿。鳥居から幣拝殿に至る道は、中央部に大きな石を敷き詰めた神様の通る道があり、その両脇に参拝者が通る石畳がありました。最初真ん中を歩いていたら「そこは神様の通る道!」と妻に叱られました。そういえば伊勢神宮でも「道の中央は人は通らず」という神路通りがありましたね。学習せねば。
幣拝殿。宝殿の奥には御神木の杉の木があるそうです。
そして諏訪大社の神紋「梶の葉」ですが、上社は足(根)が4本で下社が5本なんですね。面白いなぁ。
下社春宮の脇に流れる砥川。前日の雨のせいか、かなり勢いのある流れでした。
そんな川中に「どんなに大水が出ても島は流されない」と言われている浮島社がありました。四隅には可愛い御柱が立てられていました。これからも流されずに見守っていて欲しいものですね。
そしてもうひとつ橋を渡った先に「万治の石仏」。なんとも味のある石仏様ですね。かの岡本太郎が絶賛したことから全国的な観光名所となったそうな。
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