最近、月例になりつつある夫婦旅行。山間の観光地なら涼しそうなのと、江戸情緒が色濃く残る中山道の宿場に一度行ってみたかったので今月は長野を訪れることにしました。
鉄道に乗って温泉宿に泊まる優雅な旅をしたかったのですが、毎月のことですので倹約して自家用車移動のビジネスホテル泊まりにしました
途中休憩をはさみつつ自宅から4時間ほどで中山道34番目の宿場「奈良井宿」に到着。中山道(特に木曽路)の宿場としては妻籠や馬籠も行ってみたかったんですが、今回は宿を取った上諏訪からクルマで1時間ほどの奈良井宿へ。
クルマは駅前に停めることが出来ました。駐車料は一回500円。木曽の大橋の辺りには無料駐車場もあったみたいです。
木曽路の宿場としては一番大きいという奈良井宿、宿場の長さは1kmほどあるとのこと。ああ楽しみだ。
JRの駅からちょっと歩けばもう江戸の宿場町にタイムスリップ。素晴らしい景観だ。
朝10時過ぎと早めの時間に訪れたこともあって観光客はまばら。ちなみに訪れた水曜日は定休のお店が多いというのは私の完全なリサーチ不足。
水が豊かな土地柄らしくそこかしこにそれそれは立派な水場が設けられていました。そこに住まう人々の生活の基盤としてはもちろん、峠を越える旅人の喉も潤してきた水場です。ちなみに飲料とする場合は一度煮沸するように貼り紙がありました。
奈良井宿も外国からの観光客がやはり多いですね。おやきにチャレンジしようとしていました。
大宝寺のマリア地蔵を見たかったのですが
「落石・落木のため拝観できません」とのことでした残念。山深い土地とはいえ、かつての大動脈であった中山道の大きな宿場ですからキリスト教の布教も及んでいたんですね。
蕎麦や甘味のお店が開くまでまだしばし時間があるので、国の重要文化財である「上問屋資料館」に入ってみました。入館料300円。
立派な問屋です。270年もの間、問屋を務めたとありました。
明治天皇がご昼食を召し上がったというお部屋も見学させていただきました。
宿場の防衛手段であるクランク状になった「鍵(鉤)の手」がありました。宿場の東西には桝形もあったそうです。そしてここには手を繋いだ道祖神もあったそうな。完全に見落としていた。
京寄りの宿場の端には高札場もありました。
宿場の西側、鳥居峠の入口に「鎮神社」がありました。奈良井宿のHPによると鎮神社のなりたちは「奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために千葉県香取神社から主神をまねき祭祀をはじめた」とありました。医療が未発達だった時代、村や町に流行り病を持ち込まれるというのは自然災害と等しく存亡にかかわる大事件ですから、やはり神頼みになりますよね。
11時を過ぎると宿場のお店も開店し始めました。木工品のお店でヒノキの箸と調理用のへらを購入しました。
湿気も少なく風も涼やかなのですが、照り付ける太陽光線は容赦ないので、「ジョン・レノンが愛したソフトクリーム」のポップに誘われて『さつき庵』さんへ。
塩尻名物だという山賊焼き付きのお蕎麦をいただきました。山賊焼きは外さくさくの中しっとりで美味しかった。薬味の山葵はきっと安曇野産だと信じてツンとする刺激にたえつつ積極的に頂戴しました。
常々「ソフトクリームが主食でもいい」と言っている妻は蕎麦を完食後、軽井沢カフェ・ド・ミノリヤ発祥だというロイヤルスウィートバニラソフトクリームを当然のように食べておりました。ひとくちもらいましたけど、確かに濃厚なバニラ味。うむ美味しい。
早めの昼食後は奈良井川にかけられた総檜の太鼓橋「木曽の大橋」へ。
いろいろと見落とし、食べそびれ(徳利屋の五平餅や相模屋の蕎麦)もありますが、山に抱かれた江戸情緒たっぷりの奈良井宿をたっぷり堪能できました。とにかくこの宿場にいるだけで非日常を体感することが出来ました。本物の迫力ですわな。
宿への通り道の塩尻IC付近にはぶどう園がたくさんありました。塩尻は全国平均よりも日照時間が長いそうでぶどうの糖度や酸度を高めるのに適している土地柄だそうです。
井筒ワインのショップの看板が見えたので寄ってみました。
太っ腹なことに試飲し放題でしたので、赤・白いろいろな銘柄を(私は運転手ですので)妻に試飲してもらいました。次から次へと試飲して選んだのは「ピノ・ブラン2023」と「ケルナー2023」でした。妻は白の辛口がお好みのようです。しばらく長野のワインが楽しめそうです。
さて午後からは諏訪湖周辺の諏訪大社へ。
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