2024-02-16

【木曜小旅行】常磐線特急に乗って偕楽園の梅まつり

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休日、ずっと気になっていた品川始発の特急に乗ることにしました。

仕入れで日本橋に行く際、途中駅の品川駅で見慣れない特急車両を何度か見かけたことがありました。鉄道に詳しくないので「どこかの特急をダイヤの都合で品川駅に置いてあるのかな?」なんて思っておりましたが、最近になってあの特急車両は品川始発の常磐線特急であることを知りました。


仙台まで太平洋沿いを駆け上がっていく常磐線は、震災で大きな被害を受け9年の時を経て全線運行再開を果たしたとのこと。全線運行再開もつい4年前のこととのこと。

とにかく。私とは全く接点のなかった常磐線は上野でも東京でもなく、多摩川渡ったすぐそこの品川で乗れるってのが個人的にツボ。水戸の梅まつりも始まっているのでこれ幸いと品川へ。

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品川7:43発の特急ひたち3号に乗車。なんと指定席の多くが埋まっていて、隣り合わせの席は取れず妻とは通路を挟んで着席。

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品川を出る時はガラガラでしたが、東京・上野・柏と停車する度に乗客が乗り込んできてほぼ満席に。ビジネスの方が大半でした。

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朝食は新横浜のキヨスクで買った八ヶ岳高原のたまごサンドを妻と半分こ。しっかり味、量的にも腹にたまる玉子焼き。これは二人でひとつにして大正解。

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品川ー東京ー上野ー柏ー土浦を経て9:18に水戸駅に到着。所要時間95分。水戸駅、大きくて立派だ。

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水戸駅北口からバスに乗って偕楽園を目指すわけですが、どこのバス停からどの系統に乗って良いのか非常に分かりにくい。我ら夫婦含む偕楽園を目指す観光客は右往左往。そうこうしていると偕楽園行きと表示された関東鉄道バスがターミナル左側に入ってきたので、そちらに飛び乗りました。乗ってしまえば偕楽園駅前、常盤神社参道下に15分もかからずに到着。

常盤神社

御祭神は水戸黄門さまこと徳川光圀公と徳川斉昭公。ちなみに江戸幕府に副将軍という役職は無かったそうな。でもまぁ御三家ですから光圀公を副将軍と民が称してもおかしくは無かったのでしょう。

偕楽園

常盤神社参拝後は梅まつりが行われている偕楽園へ。

偕楽園

広大な偕楽園。梅の開花は品種によってばらつきがありますが、早咲きの梅が見頃に入ったところでしょうか。

偕楽園

偕楽園

黄色いジャケットをお召しになった方々が入口付近にいらっしゃいました。無料で偕楽園の梅や歴史についてガイドしてくださるボランティアとのことでしたのでお願いしました。(参考リンク:市民観光ボランティア「歴史アドバイザー水戸」

偕楽園 偕楽園 偕楽園 偕楽園

ガイドさんにお願いして本当によかったです。園内の梅「水戸の六名木」だけに留まらず、偕楽園や好文亭、徳川家の歴史など色々なことを教えてくださり、知的好奇心も大いに刺激されました。

偕楽園

ことさら丁重に囲いが設けられ守られている若木がありました。

偕楽園

200年もの間、偕楽園で愛された京都御所ゆかりの「左近の桜」が台風で倒れてしまったのですが、昨年3月に佳子さまが再び「左近の桜」を植樹してくださったとガイドさんが教えてくださいました。(参考リンク:佳子さま「左近の桜」植樹式に出席|NHK 茨城県のニュース)いつの日かまたたくさんの花を咲かせて人々を楽しませてくれることでしょう。

偕楽園

もはや判読は出来ないのですが、好文亭の入口にこう記された石碑がありました。弘道館が学校で、偕楽園は校庭みたいなもの。文武修めることを頑張った後は少しゆるりと楽しみなさいという斉昭公の心遣いでしょう。「烈公」という諡号が示すように斉昭公は荒々しい気性の人物だったのでしょうけれどその反面、領民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと偕楽園を作ったようにとても奥行きのある器の大きな人物でもあったのでしょう。

偕楽園

偕楽園

入館料を支払って好文亭も見学。

偕楽園

各部屋の襖絵の素晴らしいこと。でもあまりネタバレしたらつまらないので一枚だけ。

偕楽園

格式の高いお部屋には畳縁に三つ葉葵が用いられていました。

偕楽園

偕楽園 偕楽園

好文亭は2階建てに見えて実は3階建て。「十」と「一」を組み合わせると「士」となることから、階段の数はいずれも11段。

偕楽園 偕楽園

食事を運ぶエレベーター完備。

偕楽園

3階から偕楽園と千波湖を望む。

偕楽園

偕楽園

偕楽園は本来、千波湖から船で訪れ、暗く陰鬱とした竹林と杉並木を通り過ぎると突如、華やかな梅園が広がるという演出がなされているそうです。

偕楽園

梅と偕楽園をじっくり楽しんだ後は甘酒。酒粕の香りが鼻腔をくすぐる本格派の美味しい甘酒でした。

千波湖

よせばいいのに双眼鏡を首から提げて千波湖湖畔を歩いて水戸駅方面へ向かいます。

千波湖

湖畔の遊歩道は整備されていて歩きやすいですが、バスを使わなかったことを少し後悔するくらい距離がありました。

千波湖

ミコアイサも飛来することがあるという湖でしたが、鳥果としては捗々しいものではありませんでした。

花きゃべつ

湖畔を頑張って歩いたついでにもうひと頑張りして、昼食はYouTubeで見つけた洋食屋さん「花きゃべつ」さんへ。

花きゃべつ

だるま納豆ハヤシオムライスが絶品とのことで迷わず注文。お腹も空いていたので常陸牛いりハンバーグも付けちゃいました。

花きゃべつ

頑張って歩いたご褒美にビールも飲んじゃう。

花きゃべつ

メインの前にサラダと具だくさんのスープが運ばれてきました。ああちゃんとした洋食屋さんなんだとワクワクします。

花きゃべつ

ドン!はい、もう優勝。もう美味しい。

花きゃべつ

ふわふわのオムレツの中にはたっぷりの納豆。

濃厚でめちゃくちゃ美味いハヤシソースをふわとろオムレツと美味しい納豆とターメリックライスにたっぷりと。こんなに美味しいオムライス食べたことない。納豆?無いと寂しいと思うくらい良い仕事してました。ヘトヘトになって歩いてきた甲斐がありました。あ、ハンバーグにはコメントなし。

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弘道館へは寄らずに50号線を通って水戸駅へ戻ってきました。体力のないポンコツが無理したツケだ。バス移動しておくべきだった。水戸にも宿題が残ってしまった。

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観光しない代わりにお土産選びに全力を傾けましたが、水戸駅って駅弁はNewDaysでしか売ってないし、お土産売り場もちょこっとしかないし不完全燃焼だよ。くすぶったまま。三浜たこめし買えなかったのは辛い。宮城名物の水月堂の酔明シリーズを買えたのは素晴らしかったけど。

大洗鹿島線(鹿島臨海鉄道)

水戸駅で大洗鹿島線などを愛でたのち

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水戸14:53発の特急ときわ72号に乗車。

友部、石岡とビジネスの方々がどんどん乗車してきます。活発な経済活動が行われている様子がうかがえます。霞ケ浦付近は広大なれんこん畑が広がっていました。常磐線の車窓、飽きずに眺めていたらあっという間に品川到着。

今回は常磐線特急に乗るという主たる目的を果たした上に、偕楽園や納豆ハヤシオムライスまで満喫・堪能できる良い旅になりました。少々宿題が残りましたが、その土地に想いを残すのもまた旅情を掻き立てる良い口実。あ、あんこう鍋も食べたなかったわ。




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