6月19日、まとまった休みが取れたので「いつかは見てみたい」と常々思っていた立山連峰をこの目にすべく一泊で富山を訪れることにしました。
8時過ぎのかがやきを予約しました。
敦賀まで延伸されて何かと話題の北陸新幹線。初めて乗るのでワクワクし過ぎてわざわざ先頭車両まで行って写真を撮ってしまった。イルカのような愛らしい顔立ち、カラーリングも良いですね。
車内は暖色系のモケット。前席とのシートピッチが不安になるくらいやたらと広いですね。足の前にスーツケースを置けるように配慮したのでしょうか。
10時半頃に富山駅到着。美しいコンコース。
富山駅南口。キリッとクールな駅舎。
富山地方鉄道の市内電車(路面電車)の駅、「電停」と呼ばれていました。路面電車って良いなぁ、便利で可愛らしくて頼もしい。横浜にも昔は路面電車があったらしいんですが、物心ついたころには全線廃止されてました。憧れるなぁ市電。
予約した駅前の宿に荷物を預けたら富山駅に戻り、「富山に来たら必ず訪れよう」と決めていた「雨晴(あまはらし)海岸」を目指します。
旧北陸本線、あいの風とやま鉄道に乗って先ずは高岡駅へ。
20分ほどで高岡駅に到着。ここで氷見線に乗り換えるのですが、この先はSuicaが使えないということで一度改札を出ました。
氷見線の切符。あいの風とやま鉄道が運営しているんですね。
非電化路線のようで、気動車でした。この時は一両編成での運行でした。ワンマン運転というのは不慣れなので、切符は降車時に運転手さんに渡すのかそれとも駅で...などちょっとドギマギしながら乗車。
20分ほどで目的地の雨晴駅に到着。見てくださいこの晴天。日頃の行いの良さでしょうか。
味のある木造駅舎。ランドマークの女岩を海岸から見るなら駅を出て右手へ。
踏切を渡ると
海岸に出ます。能登半島と富山湾を一望できます。気持ちがいい!
はい、ドン!
ホント良い時に来たわ~。念願だった美しい立山連峰の山並みを雨晴海岸の女岩越しに見ることが出来ました。最高のタイミングで訪れることが出来た。もう富山の旅は大成功決定です。
女岩に近付けばもう少し迫力ある写真を撮れるかと思いますが、スマホしか持ってこなかったので女岩と立山連峰を圧縮効果で...とか無理だし、駅からあまり離れずにしばしボ~ッと憧れていた景色を見惚れることにしました。
氷見から戻ってきた車輛に乗って高岡へ戻ります。憧れていた土地に来た割に我ながら淡泊だ。
氷見線から見る雨晴海岸だけでも実はけっこう満足度が高かったりしました。
高岡駅。高岡にも市電が走っていました。
高岡は藤子・F・不二雄先生の生誕地ということで、駅前に「ドラえもんの散歩道」というオブジェがありました。
13時過ぎに富山駅に戻ったら「廻転とやま鮨 富山駅前店」へ!富山といったら寿司でしょ寿司!駅の寿司店も候補に入っていましたが行列が出来ていたのでこちらへ。
セットじゃなくて富山の地のネタを中心にアラカルトで。
白エビとホタルイカの沖漬け。白エビの甘さと濃厚な旨味!昆布製の軍艦巻も富山らしくて最高。ああ美味しい。
『富山に行ったら「勝駒」でしょ!』って複数の方にオススメされたので、富山での一杯目は勝駒の純米。口に含むとすっきりキレの良い辛口、少し間をおいてじんわりと甘味と旨味。富山のお魚とお互いに高めあうようなお酒だ。美味いなぁ。
妻と富山の美味しい寿司とお酒に舌鼓を打つうちに、自然とはしご酒ならぬ「はしご寿司」しようかって流れになりまして
目の前の電停から市電に乗り込んで、いざ二軒目へ。
初めての市電。レトロな車輛。展開式のテーブルがあったりと凝った車内。降車ブザーが昭和の香り漂う懐かしいシロモノ。市電最高だ。
乗車口に整理券も無く、料金の支払い方が分からずドキドキしましたが、乗車賃は210円均一で降車時に支払うスタイル。Suicaも使えて便利だ~。
二軒目の寿司店は西町の電停からちょっと歩いたところの「立ち喰い鮨 人人」。
YouTubeで富山の下調べをしている時に知ったお店。昼時を過ぎて店内が空いていたのでちょっと腰掛けられる椅子を用意してくださいました。
メニューはこんな感じ。軽くつまんできているので8貫コースをお願いしました。
お酒は「満寿泉」の純米。鱒ずしと九谷焼の器でコースがスタート。
美味しい寿司や料理の連続で写真を撮るのが邪魔くさくなりました。食べることに集中したくなる。気さくな店主さんのお話しも楽しく素晴らしいひと時でした。
美味しいお寿司とお酒で幸せ。富山いいわ~~~~。そうそう「とやま鮨」さんも「立ち喰い鮨 人人」さんも二人で食べて飲んで1万円ずつでした。せっかくの富山なので贅沢しました。まったく後悔ナッシング。
ガラス屋根が印象的な「グランドプラザ」を通って商店街へ。
富山にも大丸があるんだと思ったら「大和 富山店」でした。良いショップがたくさん入ってましたが、集客はイマイチな様子。
総曲輪通り商店街が水曜定休のお店が多いから、百貨店の客足にも響いてたのかな。
商店街を抜けて中町(西町北)の電停から市電に乗って、宿至近のエスタ前へ。
今回の宿「ダイワロイネットホテル富山駅前」にひとまずチェックイン。富山駅からすぐ。目の前には電停。とやま鮨の並びと最高の立地。
十分な広さの客室。
トイレと浴室はセパレート。そして洗い場がある浴室。これは素晴らしく快適でした。
立山連峰ビュー!
立山に加えて北陸新幹線も市電も見られる絶景なお部屋でした。富山に来てから良い事しかないわ。感謝感謝。
窓から見える立山連峰を眺めながら宿で少し休憩していたら、日が傾いて涼しくなってきたのでてくてくと歩いて駅の向こう側にある「富岩運河環水公園」へ。
水のある広々とした公園はよく整備されています。観光客のみならず市民の憩いの場らしく老若男女が集っていました。
通り過ぎる夕刻の涼風にほっと溜息をつきつつ、天門橋両側の展望塔から立山連峰を望む。
夕焼けに照らされて稜線がほんのり橙色に染まる立山連峰の美しさに時を忘れて見入ってしまいました。ホントに来てよかった富山もこの公園も。
マジックアワーこそがこの公園の真骨頂。
マジックアワーは園内に併設されたスタバがこれまた映えまくり。世界一美しいスタバという評判も伊達ではありませんでした。
美しい立山連峰と環水公園の夕景に大満足しながら富山駅に戻ってきました。市電のホームも美しいなぁ。
お昼にはしご寿司をして全然お腹は減ってないけど晩御飯の時間ってことで、下調べしておいた「酒場 いっこまっこ」へ向かいました。店内はたくさんのお客さんで賑わっていて、外から見る限りほぼ満席。腹具合もそうですが年齢的にももう少し静かな酒場が良いなってことで、もうひとつ候補に挙げていたお店へ。
「ぎんぎょ伍式」。こちらも満席っぽくて店頭で迷っていたら、店内から店員さんが出てきて「2名様いけますよ」とのことで入店。ただ...
店員さん「お通しがわりに『刺身の盛り合わせ』を作らせていただいてますがよろしいですか?」
店員さん「お通しがわりに『刺身の盛り合わせ』を作らせていただいてますがよろしいですか?」
って言われて少しびっくり。まぁ刺身の盛り合わせは頼むつもりだったからOKしましたけど、ちょっと強引でびっくりした。
2人席に通されて飲み物と料理を数点注文。
ほどなくしてお通し代わりって言われた刺身の盛り合わせが到着。しっかり2人前だった。美味しかったけど盛りが少し悪いかなぁ。
人気店らしく盛り上がる店内。差し向かいの妻との会話もちょっと大変。本来のお通しである何かを揚げたもの。そして頼んだアジのユッケ。どちらも美味しい。でも刺身の盛り合わせがお通しだったんじゃなかったか...
ほろ酔いになってエンジンかかってきたかなってところで、店主さんから「すみませんカウンター席に移っていただけますか?」と打診。どうやら後から入ってきたお客さん3名を入れるために、隣りの空席だった2人席と私たちの2人席をくっつけたかったらしい。この席へ通したのは店側、「こいつらを動かしたらいいや」と私たちを軽んじた店主の判断に少しカチンと来ましたが、ドリンクと荷物を持ってカウンター席へ移動。
ただここから頼んだ料理やお酒がまったく運ばれてこなくなりました。それでもせっかくの富山の夜だからと笑顔を絶やさずに妻と会話を楽しんでいましたが、お酒が手元に無いんじゃつまらないので「すみませ~ん」と通りがかった店員さんに声をかけると
手の平をこちらに向けて「ちょっと待ってください」と苛立たし気にこちらの言葉を制しました。
手の平をこちらに向けて「ちょっと待ってください」と苛立たし気にこちらの言葉を制しました。
混雑する店内、ほとんどが酔客、それは四六時中いろいろなことが起こるでしょう。分かります。でもいくら繁盛店だからと言って店側の都合ばかり押し付けられる筋合いもありませんし、話しかけるなという態度をされる謂れもありません。さすがにもうこの店に居たくなくなりましたのでお勘定。入店から40分弱かな。ただ入店時に頼んだ料理がまだ提供されてなくて
店員「調理中ならキャンセルできません」
とか火に油を注ぐようなことを言い出したので、妻を先に退店させて「払ってやるから早く帰らせろ」オーラ全開で店主を睨んでいると、店主が「すみませんでした」と頭を下げ提供されたなかった分は請求されなかったみたいです。どうでもいいけどね。
せっかく富山をめちゃくちゃ満喫していて幸せいっぱいな一日だったのに、それを台無しにされたことが何より悔しかった。
もうじじいとばばあだから、もう少し静かなお店を選ぶべきだった。自分の判断ミスでした。
宿の1階にあるセブンイレブンでビールを買ってきて部屋で飲み直し。
富山駅のとやマルシェで買った秀逸なネーミングの「越中富山の売薬さん」とか「甘金丹」などもモグモグしてすっかり気分転換してから就寝しました。
後編に続く
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